マルチエアのユニット | stile日々の整備記録

マルチエアのユニット

マルチエアの中身を見たことある人ってあまりいないと思います

なので少し紹介

これ、1.4Lのマルチエアの機構です

これASSYです(明らかに非分解・・・)

 

① ソレノイド

  ユニット内のオリフィスを切り替えて、インテークバルブの開閉を制御しています。

② ロッカーアーム

  このアームが排気側のカムによって押されて、プッシュロッドを押します。

③ プッシュロッド

  ロッカーアームによって駆動し、ユニット内のエンジンオイルを加圧します。

④ ピストン(写ってません)

  ソレノイドによって制御され、そのさらに下にあるインテークカムを押し開けます。

 

インターネットの記事等でご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、

マルチエアユニットの油圧は「エンジンオイル」です。

ただし、通常の”潤滑用”オイルポンプの圧送力では駆動できない(安定した油圧の確保が難しい)ので、

シリンダヘッド内に”駆動用”オイルポンプを設けています。

 

このユニット

結構大きなアルミのブロックの中に迷路のように油路が張り巡らされているようです。

その中が仮に詰まったら

その中にオイルが回らなかったら

=インテークのバルブ動作に当然不具合がでます(動かないとか)

むかーし日産やトヨタであった「ラッシュアジャスター(油圧でバルブクリアランスを一定に保つ物)」

これは機械的な動きを補佐する部品なので最悪壊れてもバルブが開かないってことはないです

でもマルチエアの場合は、このユニットは本当の意味で「肝」ですので

定期的なオイルメンテをお忘れなく・・・!(訳:オイル交換お待ちしております!!

 

 

たかだ