最近話題となっているナイキ厚底シューズについて、日本初のシニア向け4支点運動専門店!スティックサイズ大和郷本店代表 小島佑司が解説します。
私は、27歳までクロスカントリースキー競技の選手として活動していた。
クロスカントリースキー競技のトレーニングは、スキーだけをしているイメージが先行しがちだが、
実は年間トレーニング総時間の30%はランニングを行います。
私も現役時代は、10000mを32分台で走ったり、トライアスロンで国際レース優勝などを経験しているが
172㎝・68kgの重厚感のあるボディーで走っていた。
(スキー選手は筋肉量が多いため、マラソンランナーに比べて10kg以上体重が重い)
※小島のシューズ時系列
ナイキ厚底シューズが登場する前から、年間数百時間もランニングをしていると、厚底の方が調子が良いというのは何となく気がつく。
そして、厚底から薄底に変えた時に競技戦績が落ちる事で、自分には厚底が合っていると実感した。
体重が重く、足首が固めのランナーにとっては、厚底シューズはプラスに働くが、着地位置やベクトル方向を間違えると
ブレーキの要素が強くなるため、運動軸の理解と実践が必要となる。
厚底シューズのバイオメカニクス
赤い丸は、厚底シューズやヒールを履いた際に負担のかかる身体部位である。
厚底シューズを履いた後、赤丸の部分は特にケアをして頂きたい。
※厚底シューズトレーニング後の身体ケア動画はこちら。
ランニング時の厚底シューズのデメリット
・脛(足首)と腰・背中へ負担がかかる。
・股関節周りの正確な可動域+股関節周りの筋力強化をしておかないと故障のリスクが上がる。
ランニング時の厚底シューズのメリット
➀自然と前倒れの軸になるため、身体が勝手に進む感覚になる。
②オーバーウエイト気味のランナーの腓腹筋痛を軽減する。
③登坂動作が楽になる。
④タイムがアップする。
総括
厚底シューズの取捨は、ユーザー自身が骨格や動作の癖を知り、弱点を補う要素で使用していただきたい。
注意点
厚底シューズで走った後は、軸が前傾となり全身の筋肉バランスが崩れる為、裸足の状態で正確なフィジカルトレーニングを行い、全身の筋肉バランスを整える必要がある。
間違っても、フィジカルトレーニングで、ヒールの高いシューズを履かないで頂きたい。
http://stickcise.com/
スティックサイズジムは、中高年者の悪癖で歪んでしまった方々の骨軸を短時間で解決するための施設である。
その為、日常生活以上の負荷が足腰へ掛かるランナー達への、怪我予防には最適な施設である。
なるべくなら人工芝の上で、素足でフィジカルトレーニング。
長く競技人生を楽しく過ごすために、
まずは、ランナー自身がランニングのバイオメカニクスを熟知して、
運動軸の感覚についても理解を深めることをおススメします。
2020年1月18日