それは本当に苦しい1時間だった
クソが出ないのである
今回はこれを詳細に報告したい

出勤前に便意がほぼMAXだったんで、
いつものように会社でサクッと出すつもりだった

ただ前日が休みで出してないんで、
かなりの大きさになることが予想され、
ここ数日の流れ的に固いクソになる確率が高く、
切れ痔で激痛で出血するかもなと若干不安だった

ただそれはよくあることだから、
まあいいかぐらいの気持ちで便座に座った

ここですぐに違和感に気付いた
この場合いつも押し出す感じでいくんだが、
全く押せないのである

力んでもクソが微動だにしないのだ
とにかく1ミリも動かない状態である

脳の血管が破裂するんじゃないかというぐらい、
過去最大レベルで力んでも全く動かない
これは過去になかったことである

これまでの例だとどんなに出なくても、
少しずつ動いてる感覚はあり、
最後にドバっと出るのがいつものパターンだった

その後もこれ以上力むと本当に危険というぐらい、
MAXパワーで力んだが全然だった

いつか調べたら無理に出すのはダメで、
自然に出るのを待ったほうがいいらしい

しかし便意はMAXであり尚且つ出勤直前である
この状態で仕事など無理である
つまり何としてもここで出さなきゃダメなわけだ

唯一幸いだったのは便意がMAXだったから、
いつもより早く部屋を出たことである

これにより1時間の猶予が生まれたわけだが、
それでも残り時間がどんどん減ってくる状況である
焦りも頂点に達し禁断の手に打って出た

そこは洋式だったが和式スタイルに切り替えた
つまり何も受け止めるものがない床に、
和式スタイルでしゃがんで出すことにした
いわゆるウンチングスタイルというやつである

これで出た場合、床にダイレクトに落下するが、
奇麗に拭き取れば大丈夫だろう
下痢ではない確信があったからこその非常手段だ

本当に出したいときはこのスタイルってことで、
希望を胸にしゃがんだわけだが、
それでも一向に出てくる気配がない
とにかく微動だにしないのである

ならば便意はMAXなわけだから、
自然落下を待つかってことで逆に力を抜いてみた
何も考えずしばらく待った
それでも全然ダメだった

もちろん最悪このまま出勤することは可能である
何かの途中でもないし特に痛みもない

しかし便意はMAXだから、
現場に入ったとして仕事になるかどうかである
まして小もしなきゃいけないんだが、
クソが出ないと小が出ないパターンで、
小だけを済ますという緊急措置もできない状態だ

いよいよ制限時間が迫る中、
最後のチャレンジを試みることにした

初心に帰ってもう1度全力で力むことにした
それこそここで何か起きてもいいぐらいの感じで、
声が出るぐらい力みまくった

すると・・・、ちょっと動いた気がした
これはと思いもう1度力んだら明らかに動いている
やっと移動を始めたのである
待ちに待った感覚である

その後も力むとついに先頭が出口から顔を出した
ここからは全力である
そしてついに本体が出てきた
あとは普通に力んで一気に押し出せた

当然太いクソで切れ痔を通過する際は激痛だった
しかしそれはもう心地いい痛みである
この時の出し切った感は過去のクソ史上1位である

確認すると太い1本グソだった
しかし太さも長さも思ってほどではなかった
切りのいいクソだったが拭いてみると、
予想通りティッシュが鮮血に染まっていた
そして切りがいいはずなのに若干の茶色も確認できた
クソの汁も一緒に漏れ出てきたのだろうか

ただこれはまさに不幸中の幸いだろう
これで何度も拭かなきゃいけないクソだったら、
目も当てられないわけだ
どっちにしろもうそんな気力も体力も残ってない

ちなみに拭いてる最中肛門に触れてる感覚はなかった
もう肛門の神経が麻痺してたのだろうか

時計を確認するとピッタリ1時間だった
ジャスト1時間個室で唸ってたわけである
途中何人が来たかも覚えていない
とにかく無事に個室から生還することができた
そして現場に向かう際は力みまくったせいか、
若干足が痙攣というか震えていた

しかし今振り返っても本当に恐ろしい1時間だった
帰ってから少し調べたら水不足もあるらしい
確かに前日からほとんど水は飲んでいなかった

水はクソを形成する上で重要なようで、
不足すると固く出づらいクソになるようだ
これからは適度に水を飲もうと思う
もうあんな辛い思いはしたくないわけである

普段当たり前のようにクソが出てるのが、
実は結構な奇跡だと悟った次第である