俺は寝るのが平均すると3時ぐらいなんだが、
ゴミ出しの日は寝る直前の3時頃に出す
この時間なら他の住人に会う確率も低いし、
マンション前の道路を通ってる人もまずいない

アホかと思うかもしれないが、
俺は他の住人と極力会いたくないのは、
ここで何度も書いてきた
そしてゴミを出す瞬間に通行人がいるのも嫌なのである
とにかくゴミ出しの瞬間は誰とも会いたくないのである
だから遅い時間がいいわけだ

しかし遅いと寒いし何より寝る直前に外に出るのは、
精神的にきついものがあり、
できればネットを始める前に出して、
終わったら即電気を消して寝たいのである

しかし誰かに会うのが嫌だから遅い時間に出している
ところが先日欲を出して失敗した

その日はネットを始める1時ぐらいに、
ゴミを出すことにした
誰かに会う確率は高まるが、その日は寒かったので、
先に出してゆっくりしたいという気分になった
確率と言っても全9戸の小さいマンションである
そんなピンポイントなタイミングで、
会うこともないだろうって感じでドアをそっと開けた
その時点で人の気配はない

そして階段を下りて1階に出た瞬間、
1番奥の部屋の玄関前に人がいた
顔は見なかったがそいつもゴミを出す瞬間だったようだ

俺はそいつの気配を背中に感じつつ外に出て、
ゴミを所定の場所に置いた
そしてそのまま引き返すとそいつとかち合うので、
そのまま外へ歩いて行った
コンビニに行くついでにゴミを出したという体にしたわけだ

しかしこんな事態は考えてないので裸足にサンダルだった
いくらコンビニでもこの時期に裸足で行く奴はいないだろう
前の通りに出ると人もいて結構恥ずかしかった
裸足もそうだが下も汚いスエットで、
誰が見てもベッドからそのまま出てきたような恰好だった

そして寒い中その辺を軽く回って引き返し、
部屋に戻ろうとすると、またそいつが出てきた
この時は念のため遠めから確認してるんで、
かち合う心配はなかったが、
何回かに分けて出してるようである

俺はまた離れて少し歩き今度は無事に部屋に戻った
寒いのが嫌だから早めに出たのに、
裸足でそこそこ歩き回る羽目になってしまった
今後は欲を出さず、いつも通り3時頃出そうと思う

さて、スーパーで金を忘れたことが何度かあったが、
レジに入る前に気付いて最悪の事態は免れてきた

しかしついに払う段になって気付くという事態が発生した
ただ、スーパーではなくコンビニだったので少し助かった
しかも普通の買い物ではなく金の振り込みだけだったので、
精神的なダメージと恥ずかしさは最小限に抑えられた

俺は普段コンビニには行かない
純粋な買い物は年に1回も行かない
コンビニでの買い物はここ10年で、
5回もないはずである
前回買ったのはいつで何だったか全く思い出せない
それぐらいコンビニで買い物はしない

コンビニに行かないのとケータイを持ってないという、
この2つは今の時代誰もが驚く鉄板ネタである
そして今の時代にこの2つを両立させてる奴は、
全国でもそうはいないだろう

しかもケータイはこれまで1度も持ったことがない
それを言って相手が驚くのも結構楽しいのである
下手すると自慢話として話してる感じである

さて、俺が現在コンビニに行くのは、
基本家賃の保証会社の料金の支払いだけである
俺には保証人がいないので保証会社に、
保証人になってもらい、そこに金を払うんだが、
その更新の振り込み用紙がハガキで年に1回来る
それをコンビニで支払うわけだ
ちなみに親は高齢で保証人になれないということと、
兄弟も疎遠ゆえ頼めないので保証会社を利用している

額は1万ちょっとである
俺は端数もピッタリ用意してコンビニに向かった
普段行かないのでコンビニは結構緊張する
ちなみに若い奴がレジの店にはいかず、
おばちゃんがレジの店いに行く

外からレジの人間を確認して、
このコンビニと決めているのである
スーパーでもそうだが、
若い奴は性別にかかわらず、どうも精神的に苦手である

そこは普段買い物によく行くスーパーの手前にあり、
ついでに行けるから助かる
少し遠いがついでに行くのが1番効率がいい

そして用紙を出して向こうが切り取ろうとした瞬間、
1万円札がないことに気付いた
端数の小銭に気を取られ1万円札を忘れたのである

俺が、すいません、金を忘れましたと言うと、
手慣れた感じで用紙を返された
切り取る直前だった
タイミング的に間一髪である
判を押して切り取った後で忘れたと言ったら、
どうなるのか知らないが一応用紙は手つかずのままだった

普通は後日改めて来るだろう
その日が振り込み期限じゃないし、
またいつかついでに来ればいいわけだ
中には恥ずかしいので店を変える人もいるかもしれない
しかし俺は忘れた罰としてその日その店で払うことにした

少し遠いんだがスーパーでの買い物を終えて部屋に戻り、
そのためだけに、またそのコンビニに向かった
そこそこ寒かったのと1万円札を忘れた怒りで、
いつもの距離感以上に遠く感じた
それでも自分への罰だから仕方ない

部屋で端数の小銭を数えてるうちに、
1万円札が意識から消えたものと思われる
これがスーパーでガッツリ買い物をした後だったらと、
考えると本当に恐ろしい

これからは出る前に、
必ずポケットを確認しなければダメである
だが、そう心に誓いつつこれまで何度も忘れてきた
そう遠くないうちに、その日が来そうな状況である