岩松院 | くまさんぽ

くまさんぽ

FMとうみというラジオ局でパーソナリティしてます
映画や日本史が得意分野です♪
真田3代戦国歴史検定1級合格しました
ブログは完全趣味ってますヽ(´▽`)/

福島正則公

いろいろありましたが…長野県に眠っています

 

11月26日㈯17時~[attention!]
担当は田中博文、通称{くま}です。
この番組では毎週《くまさんぽ》と称し、いろんな場所に訪れるコーナーがあります。
2016年は真田yearという事で、真田家に関係する場所にattention!

本日の散歩はこちら→《岩松院》
大河ドラマ【真田丸】に度々福島正則という武将が出てきます。前回も大阪城に密かに米を入れようと、真田のお兄ちゃん信之や平野長泰らと策を練ってました。
福島正則のお母さんが豊臣秀吉のおばさんだった縁で、小さい頃から秀吉に仕えてました。
賤ヶ岳七本槍の一人としても有名です。
秀吉が亡くなると石田三成と対立し、関ヶ原の戦いの時は東軍として戦い、戦後は出世して広島城をもらい治めていました。50万石の大大名です。が、福島正則がやってきた事は結果的に恩ある豊臣家を滅ぼしてしまいました。豊臣家を守る為には石田三成の味方をするしかなかったのに…。三成嫌いという気持ちが未来を見る目を曇らせてしまったんでしょうね。これ、現代でもよくありそうです。人を嫌ったり恨んだりしてると大事な物を無くしちゃうかもしれません。気を付けないと。
大河ドラマ【真田丸】では今、大坂の陣が描かれてます。この時、福島正則は江戸留守居役となってます。豊臣家に味方するかもしれないから従軍する事ができなかったんですね。
正則公には米を密かに大阪城に入れるしか手段は残されてませんでした。
恩ある主君に味方する事もできず、滅亡するのを見てるしかない…。
この時の気持ち…どんな気持ちだったんでしょう。
家康が亡くなると、幕府からささいな罪を着せられ広島を取り上げられてしまいます。
10分の1に減らされもらった領地が長野県高山村。そこで5年間過ごし亡くなります。亡くなった後にも不運は続きます。幕府の検死役が到着する前に火葬されてしまった事も罪に問われ、福島家は取り潰されてしまいました。
徳川にとことん利用され捨てられてしまったんです
徳川の味方をしたばかりに…主君も滅ぼされ、自分の家も滅ぼされ。
失意の中亡くなっていった事を思うと無念の気持ちが伝わってきます。
福島正則のお墓は小布施町の岩松院というお寺にあります。

 


このお寺は葛飾北斎89歳頃の作品【八方睨み鳳凰図】がある事でも有名です。
入口には仁王門があるんですが、この仁王様が…かわいい(笑)なんか仁王様の子供時代にも見えるんです。

門を入ると正面に本堂が。この本堂の天井に八方睨み鳳凰図があります。
正則公のお墓は裏手になります。

 

階段を登っていくと御霊屋があり、この中に石塔が建っていて、下にご遺体が眠っているそうです。


長野県東信から高速で1時間くらいです。是非行ってみてください。
今回のくまさんぽは…福島正則公のお墓がある岩松院でした。