こんばんは

今日は夜書いているので“こんばんは”です 笑

いつもお読みいただきありがとうございます🙇


実は何時間か前にある所で審査を終えました

感じた事を書きます

本選審査で全国へ行けるかどうかという大事な局面

予想通りハーモニー感の感じられる演奏には中々巡り会えず、『オッ!  』と思った演奏があったので本日最高得点をつけたところ、他の審査員の方々の評価は高くなく、私だけ高得点でした

やはり思っていた通りピアノでハーモニー感を感じるという事は難しいんですかね?

まずピアノという楽器は基本的にモノトーンでしか表現出来ず、達人の演奏でさえ初心者には違いがわからないと思います。無理もありません

専門家でさえ聴き分けるのが難しいんですから

書き方が難しいですが、聴き分けるのが難しいと書くと『私だけ特別』みたいな印象になるし、聴き分けるのは簡単と書くと他の方を批判しているようにとられる

擁護するとすれば、海外の著名ピアニストでさえハーモニーをきちんと弾き分けられるピアニストはそう多くはない

それほどピアノで表現するのは難しいんです

でも楽器のキャパシティ的には充分弾き分けられます

それは本物の一流ピアニスト達が証明しています

ではなぜ優れたピアニスト達がハーモニーの違いを弾き分けられるのか?

イメージの中にオーケストラ “的な” 和声進行の響きがあるからでしょう

“的な”と書いたのはあくまで抽象的なイメージという意味です

よく喩えで『この旋律はオーボエのように』
とか『チェロをイメージして』とか言われる事がありますが、そういう事ではなくあくまで和音の緊張関係的な意味での抽象的な響かせ方です

このイメージと生きた鍵盤和声をリンクさせないと本当のハーモニー感は聴きとれないし、表現できない

ピアノばかり聴いていても埒が明かないという事です

今まで数えきれないほど審査をしてきましたが、私だけ評価が違うケースが二度や三度ではないので、他の審査員の方と聴き方が違うのかな?と思います。

ハーモニーの違いが感じられる演奏というのは『いい演奏』の定義において極めて重要な要素だと思うのですが、なぜそこで意見が割れるのか?

本来意見が分かれるようなものではありません。同じ和音に聴こえないように弾いているかどうか…

“色”が難しければ“強弱”で表せばいい

色を弾き分けるのは本当にハーモニーを理解していないと(自分で鍵盤遊びが出来ないと)無理です

鍵盤遊びが出来るから色を弾き分けられるとは限らないのが面白いところですが

強弱を変化させるだけで、充分段差が作れますし、ゼクエンツも表現できます

曲の構造が分かるように演奏するというのはそういう事で、楽器や規模の違いは関係ありません

そして優れた演奏は例外なく曲の構造がきちんと聴こえてきます

先ほどの2つの要素が日本人の耳には聴きとりづらいのでしょうか…

先日の『ウラ拍』の問題にせよ、『ハーモニー』の問題にせよ、問題提起してもスルーされるのがオチで闇は深いです😓


下の動画はハーモニー感のない弾き方とある弾き方の違いをショート動画にしてみました♫

普段からハーモニーの意識があるので、
ハーモニー感のない弾き方をする方が難しいです
どうしても感じてしまうので、棒弾きが出来ない…

ご参考まで♫





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