こんにちは

いつもお読みいただきありがとうございます🙇

タイトルを見るとジャズの話題のようですが、この耳コピはジャズのそれではありません

今回はクラシックの耳コピ、と言っても音を採るといった意味ではなく、他人の演奏を真似る耳コピという意味

よく言われる事に、『日本人の演奏には個性がない』といった批判があります

他人と違う事を極端に嫌う、他人がやってるから自分もやろう、行こうという“行列の出来るラーメン屋🍜”と同じ心理

もちろん人が並んでいて人気があるのだから美味いだろう、という心理はわかります
しかしそれとは別に言ってみれば

“自分で選べない”

そういった民族的な性格の問題や文化の問題を指摘する方がいらっしゃいますが、今回はそういう事とは別の問題として、理論の知識の欠落が原因の個性のなさ、解釈の基礎となるハーモニー等の知識のなさと、その上に胡座をかいて誰も変えようとしない事なかれ主義の音楽教育界について

その証拠に全く聴いた事がないような独特の解釈をする演奏がいいかどうか(理論的に正しいかどうか)判断がつかず、結果拒絶する

名演と呼ばれるものは基本的に全て理論的に正しいです

日本人は妙なスピ系が流行るだけあり、ネガティブな発言や批判を避けてばかりいるので、いつまで経っても進歩しない

今日はちょっと辛辣な事を書きますが、祈っていればいい演奏が出来るようになるほど、音楽の世界は甘くはない

それは名演奏家の演奏を聴けば明らかです
誰もがハーモニーの知識や理論的な基礎の上に名演を繰り広げています

また、作曲家や演奏家もあまり理論的な話をしないで、抽象的、観念的な事しか言わないケースが多いのでタチが悪い

忘れてはいけないのは、彼らにはれっきとした理論的ベースが備わっているという事
そこをすっ飛ばして我々日本人が抽象的、観念的な事ばかり参考にしても片手落ちということです

曲の解釈というのは、いろいろな要素が絡みますが、その中心になるのは紛れもなくハーモニー

つい先日教室のTwitterで『このメロディーにコード付けられますか』“付けられなければ一流ではありません”とちょっと煽りぎみの投稿したところ、思いの外リアクションがありました

リアクションがあったからと言って、勉強しようと思う人がはたして何人いるのか?
結局はコードもわからない先生にレッスンを受け続ける事になり、独自で勉強してみようなどと行動を起こす方は少ないでしょう

実際、いろいろなセミナーに参加されている大人の生徒さん(先生)の話を聞くと、ピアノの演奏のセミナーで理論的な話になる事はほとんどないと聞きます
大抵は歴史的背景とか、手の使い方とか脱力とか、そういう類いのものが多いのではないでしょうか?
しかし身体の使い方って、どこで強くとか、ゆっくりとか、解釈が決まらなければ使いようもない
その解釈を決める重要な中心的要素にコード分析がある

音一つ変わればコードが変わる、それを『ここは寂しい感じで』とかだけで済むのは素人の世界

いや、寧ろ最近はアマチュアの方の方が勉強熱心なケースも多いらしいです

理論に弱い先生はご自分のわからない事には触れたくないから、拒絶し続け抽象的なレッスンばかりになる

それでは超一流の演奏家の域なんて程遠いんです
あの人達のニュアンスの細かさを聴けば、全てを把握しているのが分かります

『国際コンクール通ったから日本人は世界的レベルだ! 』

たしかに世間的にはそうでしょう
通った事は素晴らしい、なかなか凡人に出来る事ではない

でも、玄人からすれば出てくる音楽が全てなんです
いくらハッタリをかましても音になれば全てバレる
その辺の小学生に負ける

冠は関係ない
もちろん日本人にも優れた演奏家は何人もいます

しかし一般的には教育レベルがそこまで達していないので、本当に実力のある演奏家はごく僅かです

その理由に先の理論的知識の欠落が挙げられます
知識があればいい演奏が出来るとは限りませんが、名演奏家にはもれなく備わっている

でもそんな知識なくても真似ればそこそこには聴こえる
大概が、CD等で過去の名演や他のピアニストの演奏を聴いて真似るからおかしな事にはならない
でも個性は生まれない
なぜなら理論がわからないから、ハーモニーがわからないから

だから自分で0から解釈して弾くとなると??

コンクールや試験の審査をしていて、他の審査員方と評価が同じ時もあれば全く違う時もあります

そのなかで単なる“好み”では済まされない問題も時としてあります

ある審査では、大体の評価が一致しているから、この方々は失礼ながらマトモな方々だなと思っていても、ある参加者の評価では私以外は全員高い得点を与えている

多数決の理屈では、私が変な人で他の方々が正義みたいな事になるのでしょう

がしかし、その参加者の方にはかわいそうですが、私が低く評価したのには確たる理由があり、それは解釈以前の問題で絶対許されない間違えた表現をしていたからです

それは小節のアタマに全部アクセントを入れ、結果的に部品として前からの流れがぶった切れ、尻尾ばかり強調された演奏になっていました

そんな演奏をしている人は売り物になっているモノでは知る限りひとつもありません(この世の全ての録音を聴いているわけではないですが)

なぜか、それはやってはいけない事だから

この事はいつも指摘している弱拍→強拍の基本原則が分かっていれば絶対にしませんし、たとえ知らなくても聴いていて不自然と思うはずです

やはりこれが、日本のピアノ教育界の現実なのかと唖然としました
もちろん、メンバーが変わればまた違った結果になっていた可能性もありますが…

歯に衣着せずに発信しているので、ご気分を悪くされている方も多い事と思いますが、
日本のピアノ界のためと思い人柱になる覚悟で発信しています

煽りぎみにツィートしたのもその一環です
なんとなく上手く弾けても、いつかボロが出る
たとえ、社会的に成功しても理論的ベースがなければ一流の演奏家のような演奏は出来ない

上から目線と言われようが、ネガティブ発言と言われようが構いません

1人でも多くその事に気づき、素晴らしい演奏家達が育ってほしい、ただそれだけです

後進の音楽家達に少しでも、名演奏家になれる秘訣を伝えられれば本望です

今回は少し真面目に書きましたが、悪しからず🙇‍♂️


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