こんにちは。

いつもお読みいただきありがとうございます🙇

今回はバッハのお話。

というかポリフォニーの曲全般に関すること。

前から書きたいと思っていて、今日のレッスンでエレクトーン出身の先生が弾くバッハを聴きながらあらためて思ったことです。

仕事柄、エレクトーンの先生のピアノのレッスンをする事が多いのですが、長年教えていて実感として思うことは、ピアニストが弾くバッハなどよりはるかに各声部が生き生き聴こえてくるということ。おまけに流れをもって聴き分けて(弾き分けて)います。

こういう事を書くとピアノ側の人達からは一斉に攻撃されそうですが事実だから仕方ない😆
その理由のひとつに、普段から電気とはいえ色々な音色で演奏しているということが挙げられると思います。オーケストラやビッグバンド等は言うに及ばず、ピアノの音色を使う方が少ないのでは?

各々の音色の出来がアコースティックと比べてどうとかの問題よりも、ピアノで弾くよりはるかに音色的な耳の引き出しが多いのです。

当たり前な話ですよね。
ピアノはあくまでもモノトーンな楽器。
エレクトーンでギター🎸の音やサックス🎷の音を出せば、子どもでも違いがわかります😂


ピアニストは基本練習する時間の方が圧倒的に長いのでピアノの音のイメージが耳にこびりつき、エレクトーンの人達は色んな楽器の音がデフォルト。
さぁ、どっちがバッハに向いていると思いますか?

私はピアニストが弾くバッハを聴いて、おもしろいなと思ったことはほとんどありません。
これは一流ピアニストのコンサートでもです。
『あんなにスゴいベートーヴェンや素晴らしいショパンが弾けるのに、なぜこんなつまらないバッハになるんだろう?』と思うことは日常茶飯事でした。

ちなみにバッハを生き生きと全ての声部が聴こえるように弾けるピアニストはグールドが頂点で、あとは単発的にチラホラとしか思っていません。

そのグールドの演奏でさえ、子どもに聴かせれば『つまらない、エレクトーンで音色変えて弾いた方がいろんな声が聴こえる』と間違いなく言うでしょう。

私もガチガチのピアノ畑で生きてきた人間なので、ピアノ科的な人種の偏狭な考え方(聴き方)をよく理解しているつもりですし、逆にピアノのオカルト的な表現力も分かっているつもりです。

言ってみればたとえグールドでも音色的な意味ではエレクトーンに対して勝ち目はない🤣
たくさんの楽器でアレンジされたものを弾いたのと、モノトーンのピアノという楽器で弾かれたもののどちらが多声部に聴こえますか?という話です。

それだけハンディがあるピアノなのに、なぜオーケストラやビッグバンドを越えるような表現が出来るのか?
そこがオカルトなわけですね。
ホント不思議な楽器です。

話を元に戻しますが、バッハという作曲家はそれだけハードルが高いということ。
立派な作曲家や学者上がりの批評家や、自称偉いピアニストや教育者、音大の教授がどんな優れた分析をしようが講座を開こうが、自分で弾き分けられなければ聴き分けられていません。
まさに絵に描いた餅。滑稽そのもの。
威張るなら最低グールドくらい弾けるようになってから威張りましょう、とまでは言いませんが、自分はそう思ってます。

ですから全く自信がありません。なぜならいくら虚勢を張っても音を出せばすぐバレてしまうから。今良く弾けても次はわからない。
それほどポリフォニーの耳を持つということは難しいことで、普段聴いている音から影響を受けるということ。

だからピアノ🎹しか聴いてなければモノトーンなつまらない音色しかイメージ出来ない。
ちょっとしかオーケストラ聴いていないのに、オーケストラ好きですとか言ってもピアノ聴けばバレます。ハッタリは通用しません。

ちなみに『日本人にはポリフォニーを聴き分ける土壌(耳)がない』という意見もよく耳にしますし、学生の時に受けたレッスンで日本を代表するような立派なピアニストの方からも聞きましたが、これは土壌がないのは認めますが、いくらでも改善出来ますし、『日本人にポリフォニーを聴き分ける耳がない』とは全く思いません。

なぜなら、昔教えた事のあるピアノ経験ほぼゼロの音楽愛好家(特にバッハ)の生徒さんが、素晴らしくポリフォニックにバッハの各声部を弾き分けていたからです。その理由に年がら年中バッハを聴いていたという耳とイメージがあるから。
そして今もエレクトーンの先生方が素晴らしく生き生きしたバッハを弾いているのを目の当たりにしているからです。

話が長くなりそうなので、このへんで締めます。

バッハが上手くなりたければ、今すぐピアノを聴くのを辞めましょう(笑)


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