こんにちは

久しぶりの投稿になってしまいました。
投稿ネタは『この事について書きたい❗』と思わないと書けないので、どうしても不定期になってしまいます。悪しからず🙇

ここ最近クラシックから少し距離が空いてしまったので、いろいろ弾くようにはしてますが、即興ばかりやってるとクラシックに戻ってくるといろいろ感じますね。

クラシックは定期的に練習してないとハッキリ言って弾けなくなります。それはジャズも同じですが、少し種類が違います。

こればかりはちょっと口では説明出来ません😓


ところでタイトルの『なんとなく弾くのと理論的な事を意識して弾く事の違い』ですが、結局何も考えずに本能で感じて弾くか、理論的な事を意識しながら弾くかという違いなわけですが、例えばベースが半音上がってコードが変わった箇所を『ここは、なんか音が変わったから切なく曇った感じで』とか、和音を色としてしか捉えない演奏。対して『ここはベースが半音上がっているのは次に来るコードのドミナントの第1転回形だから色や強弱を変えて次の和音に解決する』と考える。

厄介なのは理論が分かったからといって、ニュアンスが出せなければ、なんとなく本能で弾いて表情豊かに弾いた方がはるかに音楽的なわけです。

ですので和音の事は“ちんぷんかんぷん”で、お辞儀の和音(Ⅴ度→Ⅰ 度)が弾けなくてもショパンは弾ける。
でも待ってください。作曲家は感情を表すために『ここはこの和音で、ここは非和声音を使って』とあらゆる理論を駆使して曲を書いています。

ただなんとなくは書いていません。なんとなく書いているとすれば、それはとてつもなくレベルの高い理論を理解した上での仙人の境地です。まさに『なにか』が降りてくるのを待っているのでしょう。でも大抵はどうやったら盛り上がるかなとか考えてます。ショパンの『別れのワルツ』の2つのバージョン(お馴染みのバージョンと下書きみたいなバージョン)を見れば一目瞭然で、下書き?バージョンは最初から非和声音等出してきてすぐにネタが尽きています。
お馴染みバージョンの決定稿は徐々に手を変え品を変え変化を与え、明らかに“頭”で作っています。

これは超分かりやすいちょっとした一例ですが、世の大ピアニスト達は当然“なんとなく”なんて弾いてません。“なにか”と繋がっている瞬間は理論なんて考えていないと思いますが、そこには無意識とはいえしっかりした理論的ベースが備わった上での話。先ほどの作曲家のケースと同じことです。

たとえ国際コンクールに上位入賞しても、日本人の演奏を聴いていて、海外勢ピアニストと比べ和音の色の変化があまり感じられず、表情も乏しいと感じます。おまけにいちばん肝心なリズムの感じ方が真逆。

もちろん全ての演奏ではないですが、そういった事があまり指摘されないのが不思議です🙄
たしかにせっかくのおめでたい事にケチをつけるのはなんですが…それはそれ、これはこれ。

話を元に戻しますが、クラシックというのはそれほど複雑で高度な知識と技量が要求される音楽だということ。

コードに関して言うと、ジャズももちろん高度ですが、クラシックの比ではない。(ポリフォニーという意味において)
極論を言えばジャズのコードは断面的 “サウンド”、クラシックは“精巧に編まれた織物”で金太郎飴みたいに切れません。この事は楽譜を書いてみるとよくわかります。横の流れに必然性がありません。声部分けしても無理矢理感があり、横の繋がりはクラシック的ではなく、せいぜいカウンターライン止まり。ジャズはやはりシングルトーンのアドリブフレーズの多様性にこそエッセンスが詰まっているのでしょう。その多様性はクラシックに勝るとも劣りません。

なにを書きたいか迷走してますが、あと一点。
曲を演奏として完成させていく過程で、徐々に新鮮さや表現の純度が落ちていくな、と感じるのは私だけではないはずです。

演奏が形になるにつれ、ハーモニーの感じ方や感動の瞬間がそぎおとされてしまう。これは非常に残念なことで、もちろん練習したてや、初見の時にはつっかえながら弾いていたり実験的に弾いたりしているのでとても商品にはなりません。でも“ここの奇跡のような瞬間を一緒に感じて欲しい”というのは、そういった練習の段階がいちばん鮮度が高い。

“晩酌ピアノ”シリーズはジャズ系ですが、そういった希望的な意味もあり、続けています。
最近『クラシックでもそういうのやってもいいかな』と思い始めてます。
まあ自己満足ですが😅

コチラはショパンのノクターンの解説動画です。16,17,18番を題材に上に書いたようなコンセプトで解説を時々交えながら弾いてみました。動作不良のため2つに分かれてしまい、1つ目が短くなっちゃいましたが😓
↓↓↓



どういった事を感じ或いは分析しながら弾いているのか、お分かりいただけると思います。
レッスンではこういった切り口でアプローチしていますので、ただ “なんとなく” ではなく、“なぜそうなるのか?” 専門的なアプローチで演奏したいという方は下記の方へお問い合わせください。演奏の質が確実に上がることは保証します。
超一流ピアニストは間違いなくこういった事を考えながら弾いています。たとえ国際コンクールに入賞してもそのピアニストが超一流のように理解しているわけではありません。
もし理解してたら超一流のような演奏が出来るはずですから。


教室へのお問い合わせはコチラ
↓↓↓


教室ホームページ
↓↓↓



YouTubeチャンネル
↓↓↓