こんにちは


いつもお読みいただき、ありがとうございます🙇

最近ブログもサボり気味で、読者の方には申し訳なく思っております😓


今日はちょっとガツンと書いてみたいと思います。



ここ最近ジャズの方に比重が傾いていたので、クラシックの練習はサボり気味でした。そして再開してみて改めて分かった事があります。
昔からよく言われてる事に、若いうちになるべく沢山の曲を譜読みしておいた方がいいという事。年齢が上がってくると譜読みに時間がかかるし、レパートリーも広がり辛い。

それは確かにそうなんです。ピアニストとしてレパートリーを広げるのは大切な事。
でも問題はそこではなく、どんな年齢になっても新しいレパートリーを勉強する事こそが脳🧠の活性化に不可欠❗

モノが分かってくると若い時のように条件反射的に弾くという事が出来なくなってくる。
それは頭の回転が鈍くなると同時に身体の反射も遅くなり、オマケに分析しながら弾こうとすればどんどん遅くなります。

しかしクラシックのように緻密に作り込まれた作品は反射的に弾く事が非常に重要な要素になるわけです。

この事こそが、乗り越えなくてはならない(目をつぶらなければならない)クラシック演奏の壁なんです。次に来る音を考える回路をすっ飛ばして自動的に(条件反射的に)弾かなければならない。分かりやすく言えば身体に覚え込ませた勘に頼って弾く。



こんな事普通、考えませんよね🤔
でも、即興やってると分析して弾かないと弾けないのでクラシック作品を弾く時も分析しながら弾くんです。そうすると複雑な曲は頭がおかしくなってくる。


例えば今、弾いてる曲はアルベニスの『イベリア』
近代ピアノ曲の難曲の筆頭に上がる曲集で第1~4集まで3曲ずつ、計12曲あります。



以前、リサイタルで3曲(エボカシオン、エル・プエルト、エル・アルバイシン)は弾いた事はありましたが、このあたりはイベリアの中ではまだ弾きやすい方です。


で最近、喝を入れる意味もありイベリアの他の曲を練習し始めました。

いちばん有名な『トゥリアーナ』はちょっと前から弾いてましたが、追加で『エル・ポロ』と『マラガ』


これで計6曲(半分)手をつけた事になります。
他の曲も一応全曲チンタラ譜だけは読んだ事はありますが、かける労力とその曲が好きかどうかという天秤⚖️にかけて、この6曲になりました。


このイベリアという曲集の弱い所は、ある部分は凄くいいけど、他がちょっとなぁ…という曲が多いということ。構成が他の大作曲家の名作に比べあまいのでしょう。


たった1ヶ所の素晴らしい部分のために他の鬼のように難しい譜読みに耐えられるか?😆
そういうマニアックな曲集です。

その上 International Music Company から出ている楽譜はミスプリントだらけ😓

春秋社から出ている森安芳樹氏編集校訂の楽譜はそのあたりだいぶ直してあるので有難いです(多少、恣意的では?と思う所もありますが…)




ドビュッシーやメシアンなど『イベリア』から影響を受け愛してやまなかった大作曲家も数知れず。曲の構成はともかく、その斬新なアイデアに度肝を抜かれたに違いありません。


1拍毎に不協和音(多声部の非和声音と解決音)を同時に鳴らすアッチャカトゥーラ?またはクラスター?のような奏法が偏執狂的に広範囲の跳躍を伴いながら書かれたものが多く、目が回るほど忙しく休む間がありません。

破綻したら一貫の終わり😆
本番にのせるのは命懸けのサーカス🎪のようです。

他にも難曲というものはピアノレパートリーの中ではいくらでもありますしキリはありませんが、そこそこ難曲と言われる曲は弾いてきたつもりです。
よく難曲中の難曲と言われるバラキレフの『イスラメイ』も、ある意味でもっとタフな曲でしょうし、ショパンの難しい『エチュード』だって難曲揃いです。

でも『イベリア』の難しさは『何もここまでせんでも…😅』という無茶な書法にあります。
だからピアニストの征服欲を掻き立てるんでしょうね🤔


イベリアを弾いていてもつくづくジャズをかじっていて良かったなと思います。どんなに複雑な響きでもごく一部を除き少くとも理解は出来ます。でもこの理解こそが、スイスイ弾くには足枷となるのですが…

少くとも作曲家に近い土俵には上がる事が出来ます(笑)


話はだいぶそれましたが、
大ピアニストのシューラ・チェルカスキーも80歳を越えても常に新しいレパートリーを開拓して演奏していましたし、新曲を勉強する事が大切というような事も言っていたと記憶しています。技術的な問題はさておき、弾いた事のある曲をいくら練習しても新曲を勉強するよりは楽ですもんね。

脳🧠の活性化のために常に新しい曲を譜読みしてみてはいかがでしょうか🎵



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