ホロヴィッツの貴重映像②

これはホロヴィッツがイタリアのTVのインタビューで、演奏している映像です。

全部で4パートに別れていて、非常に珍しい曲を弾いています。

全編中、ヴェルディ/リストのリゴレット・パラフレーズ、モーツァルト/リストのドン・ジョヴァンニ幻想曲等、断片的ですがファンにはたまらない映像です。

中でもこの動画では、ヴェルディのアイーダから、小さなムーア人の奴隷たちの踊りや、カールマンのオペレッタ、チャールダーシュの女王を弾いていて、特にチャールダーシュの女王を演奏中に、普段は、ホロヴィッツが何を弾いても鉄火面を被ったような表情のワンダの顔がニコニコと別人のように幸せそうな表情に変わっています。

確かにこの演奏は絶品で、ある意味本物のオペレッタより本物らしく、魅力に満ちています。それはアイーダも同じで、ピアノでオペラを擬似的に表現するからこそ、得られる感動であるとも言えますが、普通はこんなに表情豊かに弾けません。

ホロヴィッツの天才的な表現力が如実に分かる演奏です。

他のパートのインタビューの中で、ピアノで自分の感情を表現する上で何が一番大切か?という質問に対して、ホロヴィッツは、“歌う事”とシンプルに答えています。楽器を歌わせる事が重要であり、また一番難しいと。さもないと、15分も同じ事を聴くはめになる。若いピアニスト達はテクニックはあり、まるで機械の様に弾くが、それだけでは十分ではない、とも言っています。

“歌う”と簡単に言われても、こんな風には出来ません。分析して、真似してそれ風にやったところで、こんな風には弾けないのです。

ピアノよりもオペラや交響曲の方が好きだ、とも答えていて、だからこその、この演奏。同じ事を繰り返し練習するのでなく、常に新鮮な気持ちで即興的に弾き、類い希なイメージがあり、類い希な表現テクニックがあるからこそなんでしょうね。

私の顔もワンダの様に、鉄火面からニコニコに☺



教室へのお問い合わせはコチラ
↓↓↓

教室ホームページ
↓↓↓



Youtubeチャンネル
↓↓↓