Bill Evans について。

現代のジャズピアニストで、Bill Evans の影響を受けていないジャズピアニストはおそらくいないでしょう。どんなに否定しても必ず、片鱗が見栄隠れします。

ハーモニーに関して、ありとあらゆる可能性を試行錯誤し、最後のステージまでその実験的探求を続けた姿勢には、凄まじさを感じます。

Bill Evans の魅力は、勿論あのリズムの素晴らしさと音のよさがあっての事ですが、どんなに不協和なサウンドになっても、ジャズ初心者から玄人まで唸らせるピアニストはそうそういないでしょう。

あのサウンドに至るには、ジョージ・シアリングやレニー・トリスターノの影響ももちろんありますが、不協和音という意味では、デューク・エリントン~セロニアス・モンク~ビル・エヴァンスという流れは見逃せません。

エリントンやモンクの強烈なサウンドに負けないくらいの不協和音のハーモニーを、一聴とてもシンプルに聴こえるようなシステム、を生み出した事にはクラシックからの影響もかなりあると思います。実際、ハーモニーの基本的なコンセプトはクラシックのそれとなんら変わりません。

モーツァルト、ベートーヴェン、ショパンらの遺産を引き継ぎ、ドビュッシー、ラヴェルやスクリャービンとの類似性、ガーシュインからの影響、バッハを愛奏していた事など、挙げればきりがありません。

個人的には、未だにこれを越えるハーモニーは聴いた事がありません。クラシックの大作曲家に比肩しうる希にみるサウンドだと思います。

武満徹や坂本龍一などクラシック畑の数多くの作曲家達も Bill Evans に影響を受けています。 

昔、雑誌に掲載されていた、Bill Evans のキャッチコピーに、「創造の悪魔」「破壊の天使」というのがありましたが、これほどエヴァンスの本質をついた言葉はないと思います。

あのサウンド、フイーリングに魅せられ続け、かなり経ちますが、その深みのある魅力は輝きを増すばかりです。

人の好みは様々ですから、嫌いな人達ももちろんいます。ボビー・ティモンズとかホレス・シルバーに行っちゃうのかな…

僕もまんべんなく色々、聴きましたがやはりエヴァンスに帰ってきてしまいます。

どーせなら、単なるつまみ食いではなく、Bill Evans の alternate take を目指したい。

ジャズの世界では、人の真似は恥らしいですが、あれを越えるものがない以上、とことんやるのも一興かと。(とても全ては吸収出来ませんが…)

何かの映画の名ぜりふで、「どんな贋作にも必ず個性が散見されるものだ…」

というのがありましたが、クラシックなんて、それこそ、贋作描くようなもんでしょう。

皆、同じ音弾いてんだから。

というわけで、僕なりの独自の理論を駆使して、一歩でも近づこうと頑張ってます❗

例えばこんな感じ↓

🎵Noelle’s Theme🎵



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