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今日は転調について書きたいと思います。


転調って、なんとなく聴いているたけでは聴き逃してしまうけど、とても効果的な手法ですよね。ポピュラーなどで、よくエンディングで盛り上げる時に調(キー)を上に上げて歌手が声を張り上げクライマックスを迎えるアレです。



でもこれもただ調を上げただけでは盛り上がって聴こえないのが不思議なところで、歌のような息を使わないと出ないような楽器は自然にエネルギー感が高まりますが(より息を送らないと声(音)にならない)、下手なオーケストラやピアノだと調が変わって聴こえません。特にピアノの場合エネルギー感だけでは表現しづらく、ハーモニーの感覚やニュアンスを出す事が要求されます。

クラシックのようなポップスに比べて長い曲では、ずっと同じ調にとどまる事はほとんどありません。作曲家たちは人間が如何に飽きやすいかをよく知っているのです。

ですが演奏者から見た場合、もう曲は出来ていてそれを演奏するだけですから、せいぜい『ほう、ここが○調なわけね。』くらいしか関わりを持てません。

転調を実践するとしても、ある部分を移調するとか、ゼクエンツ(反復進行)があったらその部分ををどんどん発展させるとか、訓練のような形でやる事になります。

その点、ポピュラーやスタンダード曲のような短い曲を使うと移調の訓練にもなるし、曲としても効果的に作れるし、言ってみれば商品として成り立つわけです。

ひいては本当の意味でハーモニー感も養えますし、クラシック曲を演奏するうえで、とても生きてくると思います。
レッスンでは常にそのあたりをリンクさせて教えていますが、実感してもらうのはなかなか大変なようです。特にクラシック一辺倒で今まで来た生徒さんにその傾向が強く、かと言って即興がある程度出来ても、クラシック曲でハーモニーを実感するのも難しいようですね。

この事を伝えていくのは、自分にとっての生涯かけての課題だと思っています。ひとりでも多くの方に実感していただけるように、工夫を重ねていけたらと思います。

下の動画はジャズのスタンダード曲🎵マイ・ロマンス🎵を最初はCのキー(ハ長調)で、途中からE♭(変ホ長調)に転調して演奏したものです。
ご参考まで。


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