こんにちは。
今日はテーマとアドリブについて書きたいと思います。
クラシック的にいうと『主題と変奏』
キラキラ星変奏曲を思い浮かべていただけると分かりやすいでしょうか。
まず主題(テーマ)を弾いて、そのあとに変奏が何コーラスも続きます。
ジャズの場合、人とやるときは2~3コーラスずつそれぞれソロを回していき、更に1コーラスの中で8小節、4小節ごとに交代したりするわけです。
ジャズのスタンダード曲🎵ALL THE THINGS YOU ARE 🎵を例にとってみます。↓
上の動画のテーマは原曲のハーモニーを変えて弾いていますが、このテーマをもとに、アドリブをしていきます。↓
おわかりいただけたでしょうか?
1コーラスだけですがゆっくり目に弾いているので比較的耳で追いやすいかと思います。
クラシックの変奏はテーマが断片的に感じられるように緻密に埋め込まれますが、それに比べてジャズの変奏?は時折テーマをなぞるものの、より自由にフレーズを作れるのが特徴でしょうか。というよりクラシックのように緻密に組み立てていくのは至難の業といえます。
ジャズの達人のアドリブはそれは素晴らしいフレーズの組み立てですが、厳格なモノというよりは即興の醍醐味である自発的衝動であるといえるかもしれません。クラシックも昔は即興で演奏していたわけですが、今となっては紙に書かれ固定された音符を何万回と弾かなくてはなりません。現在ではクラシックにおいては即興はほとんどされないのが実情です。
書くという事はより緻密にも作れるわけで、クラシックがより厳格になり、ジャズがより自由になっていったのも必然でしょうか。
でも即興は音楽の本来の楽しみ方。子どもの頃、オモチャのピアノで遊んだのを思い出して、アドリブ経験のない方も是非、遊んでみて下さい。テーマを延々と弾いて、飽きてきたらそこから自分の歌を紡いでいく。最初はデタラメでいいんです。やっていくうちに和音の音に合うかどうか解ってきますから。それこそが唯一といってもいいくらい、メロディを作る上でのガイドですから。
でもあまり複雑になりすぎても原曲がわからなくのるので、そういう意味ではフェイクあたりが一番おいしい所だと思います。
ギター🎸のジョニー・スミスとか参考にするといいかもしれません。
ジャズピアニストのビル・エヴァンスも、“ 何コーラスかアドリブして飽きたらやめるべきだ ”と言っています。
お読みいただき、ありがとうございました。
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