クラシックの名曲をジャズスタイルでやるのは、実はとても難しいです。だって原曲が素晴らしすぎるんですから。大抵ナンチャッテ、になるのがオチです。ショパンをジャズ風にとか、モーツァルトをジャズアレンジで、とかありますし、そういう曲集も売ってたりします。でも大きな声では言えませんが、弾いてみても?な事がほとんど。そりゃそうですよ。元の曲作っている人達が天才なんだから。あと擁護するとすれば曲のサイズが長すぎだったりとか、アレンジに適した材料ではないなどが挙げられます。だって「エリーゼのために」に洒落たコードつけても⁉でしょ?

とはいえ、ジャズの手法で料理するのにいい素材(曲)も沢山あるわけで、今回はボロディンの弦楽四重奏曲第2番の第2楽章を取り上げてみたいと思います。第1楽章はBS のクラシック番組の休憩時間に素晴らしい景色をバックに流れていました。この第2楽章からのテーマを使ってミュージカルの「キスメット」の挿入歌としてGeorge forrest が作曲し、「ビーズと腕輪」というタイトルでスタンダードナンバーになりました。

テーマをうまく使いながらサビの部分を挟み、ちょうどいいポップスサイズに作り替えています。
こちらが原曲。
下が私がジャズスタイルでテーマを弾いたモノです。(多少フェイクしてます。)
原曲もトニック上の保続音やドミナント上の保続音を使ったりとジャズとほとんど同じ手法で展開され素晴らしいです。

私の演奏もコードは変えていますが手法としてはほとんど同じ。リズムの差が明確に違うだけです。ジャズの特性とは、つくづくリズムとサイズと即興のスタイルにこそ表れているのがお分かりいただけたでしょうか?

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