巷には、演奏を良くするための〇〇メソッドとか、〇〇理論とか難しそうな方法論が溢れていますが、もっと単純で簡単な方法はないの?と思っている方も少なくないと思います。

私も本来、理論は大嫌いでサッパリわかりませんでした。ジャズを勉強する様になってから、自然と分析癖が付き、クラシック曲も常にそういう視点で演奏する様になりました。とは言うものの、それも時には良し悪しで、頭が追いつかなく不自然な演奏になってしまうという弊害も多々あります。

演奏するにあたって、厄介な問題はハーモニーの理論だと思います。前回の記事にも書いた「和声音」「非和声音」の判別も、最低限のハーモニーの知識は必要です。

ですが、“それもちよっとなぁ~”という人のために耳寄りな情報です。

これさえ意識していれば、演奏が見違えるほど良くなります。

その “秘密” は「弱拍を意識する事」。弱拍を意識した方がいい、と書いてある本は、あるにはありますが、ごく一部を除いて説明不足なモノが多く、あまり本質をついていない事が多いです。

西洋音楽(クラシックはもちろん、ポピュラー、ジャズも含む)の動機(メロディを形作る部品みたいなモノ)は弱拍から始まって強拍で終わる、事が基本になっています。ジャズのノリの“ウラを出す”という感覚も、実はウラから始まっているという事なのです。

前回書いた和声音、非和声音も、弱拍から次に続く違うコードの和声音を狙っていく、という事も、“ウラから始まる”事の証です。

その様に作られている以上、その様に弾かなければ不自然に聴こえます。

強拍は強く、弱拍は弱くといった長きにわたる固定観念はこの際捨てましょう。強拍は強い時もあれば、弱い時もあります。

大切なのは、音楽を動かしているモーターみたいなモノは、弱拍→強拍であり、その動きにメロディやハーモニー等の要素が連動しているわけです。

ですから、弱拍を意識していれば、それに連動して全て良くなるし、逆に意識してなければ、何をやっても駄目です。前の記事の“歌うという事”に関しても、より歌が上手に、歌って聴こえます。

西洋人は言葉の問題で、それが当たり前に感じられ、日本人はそこにハンディキャップがある事が原因のひとつではないか?と感じる人も少なからずいる様です。(例えば、Die Musik, La musica, La musique, The Music 等の冠詞、定冠詞、女性名詞、男性名詞の有無)

とにかく、難しい事は考えないで、弱拍から始めましょう‼

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