皆さんはレッスンで、“もっと歌って❗”と言われた事が、少なからずあると思います。
これは楽器を問わず使われる(魔法の言葉)で、音楽では歌が基本になっているからです。

しかし、ただ “歌う”といっても、あまりに漠然としていて、よくわからない、と感じた方もいるのでは?

今回は、歌うという事が理論的にどういう事なのか、説明してみたいと思います。

まず前回の記事のコードネーム、を思い出してみて下さい。

例えば C というコードは、ドミソ という音から出来ている和音ですね。これが ミソド とか、ソドミ と並びが変わっても、それは C というコードです。

メロディは常に和音の中で動いていて、和音の音(コードトーン)に帰ろうとします。

ですから、C の和音だったら、基本的にドかミかソに必ず戻るわけですね。言ってみれば家に帰るようなものです。でも家にずっといたら、退屈ですよね?

買い物にいったり、旅行に行ったり、友達に会ったりして刺激を受けるわけですね。

その事を和音で説明すると、ドミソの和音だったら、ドミソ以外の音(非和声音、ノンコードトーン)に寄り道する事なのです。

言ってみれば、ドミソ以外の音は全て緊張しているわけです。

この緊張と安定は、違った和音同士にもあてはまり、一番分かりやすいモノで、昔、学校でやったようなお辞儀のカデンツが馴染みがあると思います。

お辞儀している時、ド~シ~ド(ドミソ~シレソ~ドミソ)と安定~緊張~安定、と状態が変わります。

和音同士の緊張関係は、考え方によってまちまちで、なかなか一言では説明出来ないので、ここでは1つの和音の中だけでの話にとどめます。

要は、その緊張関係をどれだけ素晴らしく表現出来るか、という事が上手に歌う事の秘訣です。

皆さん、今出しているその音が、和音の中の音なのか、それ以外の音なのか、常に意識して演奏するように心掛けてみてはいかがですか?

きっとその時あなたは、歌う事が更に上手になっている事でしょう。

具体的な例は、またの機会に書きたいと思います。

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