久しぶりに外資系の続きです。 


前回は鳥田(げじげじ眉社長)との裁判に勝ってとこまででした。 しかし裁判に買ったからって復職出来るわけでもありません。


 しかしその時に、ヨーロッパ系のヘッドハンターの人から声がかかりました。 


“ステイーブ、今度は会社はちいさいけど、社長の話。興味ありますか?”、


“興味ありますか?って、全然、ものすごく、おおいに、興味ある!”


ということで、その会社の親会社の人達とインタビューが設定されました。 


フランス人とアメリカ人の二人に会うのです。 この会社も結構複雑でフランスとアメリカに親会社があるのです。


 この会社をた立ち上げた日本人の社長が過去16年間赤字垂れ流したのを、本社も


“これじゃまずいだろう。”


 世界2位の経済規模のある日本でこれじゃ。 誰かまともなやつにやらせろ!”


って日本担当の副社長達に指令がでたのです。 

まず、フランス人のマネージャーとインタビュー、このインタビューはヘッドハンターの人がフォローしていたので問題無し、次にアメリカ人の副社長とのインタビュー。 ここで元消費財の世界的企業ににいたのが功を奏し、


“是非、来てくれ”との話になりました。


 まあ、社員10人の小さな会社だけど、社長は社長。 ついにやった! 

これで8社目。 自分でも良くやるなって感じですね。 

この会社は大手の化粧品、医薬品で使うポンプとかスプレーを供給しているメーカーです。 まあ、皆さん使ってる香水のスプレーは殆どこのメーカーが作っています。

しかし、この会社の前の社長(当時65歳)、パソコンがいじれないから全部本社とのやり取りはFAX。 すごいでしょう、FAXですよ。もう時代感覚が全然違う。 


“在庫を沢山持って、全ての顧客に対応するんだ!”


って、もうどうしようもない感じ。 不良在庫が3億円も倉庫に積みあがっていました。 本社も全然チェックしない。 何しろFaxでのやり取りですから。

この本社も本社、ニューヨーク証券市場に上場してるのに、子会社の管理がいい加減。 また直接担当しているフランス人の奴もいい加減。 フランスから日本に来て時差があるのか、お客さんのところに行っても居眠り。 またこの前の社長もいい加減。


 何しろ毎日のように赤坂で、自分の妹のクラブで飲む。 自分の弟に品質検査をやらしてピンはね。 自分の長女を長男を会社に入れるなど、家族、親戚で会社を食い物にしていたのです。 


それに付け加えて、自分の地位が“やばそうだ。”と言う事に、こともあろうに競合会社に自社のお客を全部連れて行くので、その会社の日本の代表にさせろと交渉してたのです。

やることがこすい。 まあ時間の問題でもあったわけですが、本社もよくだまってこんな事をやらせてたなって感じです。 



社内の規則なんかも2ページしかないのです。 会社としての体も成してないのです。

まあ、いままでの会社とは全然違った雰囲気、場末のバーで飲んでるって感じでした。 

それでも根が真面目。 ねっ? わかるでしょう?


 “やってやろうジャン!”

社長一族に身を引いてもらうと言っても、もし長女とか長男が使えるのであれば使いますが、そうじゃなかった。 長女は計算が出来ない。 算数ができなかったのです。  長男は言ってる事が理解出来ない。 日本語の素養がないのです。 というより国語が出来ない。 レポートも支離滅裂。 その他まともな人はあまりいなかった。 社長のアシスタントの慶応出た女の人と北大の薬学部の女性くらいしか、まともな人はいませんでした。 しかしこの北大出身者が取引先の外人と駆け落ち。 二人でフランスのドービルで行われたセミナーでいい関係になってしまったのです。 

まあ、こんな社会の縮図の中に放り込まれてしまったステイーブ、


“ジャジャジャーン!”

まあ、はしょって言うと人身一新、不良在庫整理、得意先との信頼関係の構築、社内システムの整備等等、1年目は赤字、2年目とんとん、3年目に売り上げ10億で利益が1億3千万。 

そして5年目に首になりました 


なんかそんな感じがしてたのです。 


さて、どうするステイーブ!