さて今日はマレーシアの犯罪事情、特にスリ集団についての報告です。
マレーシアの年金生活者、又は旅行者が被害にあうのがスリとか引ったくりです。
特に日本人が狙われているのです。 まあ、日本人は一見して日本人でわかるし、激しく抵抗もしないので狙われやすいのです。
日本人の特徴は、年金生活者又はマレーシアでリタイヤ生活をしようと下見にくる男性は、地味なポロシャツにベージュかなんかのチノパンツ(これはユニクロ用語で昔はコッパン=綿のズボン)をはいて、腰のベルトにポーチをぶら下げています。それにメガネをかけて、白っぽいナイキのスニーカーをはいています。
女性はまあ、パンツを穿いて白いブラウスなんかを着て、麦わら帽子見たいのをかぶっています。 靴はサンダルの時と同じようにナイキのピンク系のスニーカーをはいています。
彼らは、雨宿りかなんかで、喫茶店にはいると、“あー、日本人がいた!”と思うとちょこっと、おじぎをして挨拶をする。 こういう人って、外国でなんか日本人らしいのを見ると、何故か安心するのです。
この日本人の\奥ゆかしい習慣。 これがスリ集団には格好の餌食になるのです。
ところで、ある年金生活者がマレーシアに来て間もない頃(まだ車も届いてない頃。)、日本人クラブに行くので、バスを利用していました。
ミッドバレーと日本人クラブの間の高速(?)のバス停でバスを降りて、階段を登っていたところ、マレーシアの男達が10人位、彼と一緒に階段を上り始めました。
ようやく日本人クラブとミッドバレー(ジャスコがある。)通路にたどり着いたら、彼を追い越したマレーシアの男が小銭をばら撒きました。
親切な日本人の彼は腰をかがめて、その小銭を拾おうとしたのです。 その周辺にいたマレーシアの男達も、その小銭を拾い始めたのです。
“アレっ? なんかおかしい?”
と腰のポーチに手をやったら、ポーチのチャックが開けられて、財布がなくなっていたのです。
マレーシア人の男達は小銭を拾って、又バス停に戻って行きました。
“おいっ! ちょっと待て!”、(日本語)
夕立に備えて持っていた傘(7-11)で売っているような、透きとおったやつ。)を持って、階段を降り、バス停にいた男達に向かって、傘を振りかざして
“マネー、マネー! マネーバック!”(えーご)
と言ったそうです。 勿論彼らは知らん顔。 そうです。 彼のえーご(?)が通じなかったのです。
次の被害者は、奥さんとジャスコに行って買い物をすまし、動く歩道でカートを押していたのです。
そこへフィリピン人らしい女性が二人、カートの脇をすり抜けました。
そこで何か物をおとしたらしく、カートの前にしゃがんで物を探し始めたのです。
”解りますね?”
そうなのです、親切な日本人夫婦も、カートの前を覗きこんで、それを探し始めたのです。 そこで男性のお尻のポケットに入っていたお財布がなくたったのでは言うまでもありません。
その時はナイキのスニーカーじゃなくて、サンダルを穿いていたらしいのですが、それでも日本人をわかったみたいです。
次の被害者は下見に来た年金生活者が独立広場で
“結構古いお城見たいのがあるな?”
なんて思って、ぼけっと突っ立てたら、私服警官見たいのがそばに来て、
“貴方のパスポートを見せてください! それから、そのバッグの中身も見せてください!”
と言われたそうです。 その親切な日本人(間違い親切じゃなくて、どじなおやじ。)は言われた通りパスポートを見せ、バッグの中身も見せていたら、“
”他のIDがあるでしょう。”
と財布を取り上げられて中身をチェックされたそうです。 その時後の方で“バーン”と何か音がして、彼が振り返ったのです。 この時は“現金”だけ抜き取られたそうです。
この時は腰にポーチもしてなくて、革靴だったそうですが、メガネをしてたそうです。
次の被害者は満員電車でポケットから2300リンギット掏られたどじな男の話ですが、これは彼の報告で2300ではなくて2万3千リンギットだったそうです。
”どうせならでかく行きたい。”との彼の主張を尊重しました。
この時も”フィリピン人の女性らしいのが、かんでいたとの報告です。 奥さんも一緒にいたのに、女を見るからーーー! この時はしろいナイキではなく、黄色のおにつかタイガーだったそうです。
次の被害者は、団塊世代のおばさん。 日本人クラブから歩いてミッドバレーに行く通路をバッグを右肩にかけて歩いていた時、後から来たバイクの二人乗りの奴らに、バッグを引ったくられたそうです。 この時はやはり彼女は帽子をかぶっていたそうです。
この様にマレーシア、クアラルンプールにはスリとひったくりが日本人の年金生活者又は予備軍を狙っているのです。
これをスリ、ひったくりを防ぐには以下の事に注意をするようにお願いします。
まず、ナイキのスニーカーではなく、アデイダスの赤又は青のスニーカーに履き替える。
次にサングラスをする。(怖そうに見えるし、中国人かも知れないと思われる。)
出来ればショートパンツにする。(なんか、ここに長く住んで、もうスリにはやられないよ! もう3回もやられたからって雰囲気が出る。)
日本人クラブから、ミッドバレーに行く通路を歩く時は、通路の左端を歩いて、バッグは左肩から提げる、腰のポーチも左腰に付ける。
このようにスリから身を守るようにして下さい。
”ブキビンタン署の外国人(特にどじな日本人)からスリの被害を出さない課からのお願いでした。”