さて、今日は国際的陰謀とベトコンに立ち向かう為に、3人はホテルでちゃんと腹ごしらえをして、早速ベトナム、ホーチミンの街へ繰り出したのです。
まずベトナムで一番古いお寺で、旅の安全を祈願しようとのE子軍曹の提案で、なんとかと言うお寺に参拝しました。 ベトナム仏教のお釈迦様は痩せているのが気になりました。 写真を撮ろうとお寺の中に進入したのですが、いままで床に座っていたみんなが立ち上がり、お祈りを始めたので、
“まずい、我々の任務がばれたか?”と思い、急遽元いた位置に戻りました。
黄色い布を巻いた高僧らしい人が入ってなんかの仏教行事を始めました。 “あぶなかったなー!”、“そうだね!”とJ子伍長。
それじゃ、お寺の鐘を鳴らしました。(なにがそれじゃ、かわかりませんが。)
その後、戦車じゃなくって、タクシーに乗り、昔サイゴンと呼ばれた街を偵察しに出かけました。
そこでベトコンの正式なバイクの乗り方を目撃したのです。
女性兵士(民間人に見えますが、本当はベトコン?)は、ヘルメット(弾除け)、マスク(毒ガス対策)、腕には肉襦袢、手には手袋(糜爛性毒ガス対策)完全武装をしています。
また、兵士が大人数(3人以上、少年兵も含む。)で移動する場合、体重が少ない兵士を真ん中にし、前後に屈強な兵士が乗る。
士官は一人でバイクに乗ります。
しかし、毒ガスは我々も苦しめられました。 なるべく表通りを歩かないようにしたのですが、それでもガスが喉を襲撃しました。
なんとか、ベンタイ市場と言うベトナム庶民とか、多国籍軍観光客(日本も含む)が集まる市場にたどり着きました。
ここでは、土産物、食料其の他なんでも手に入る市場です。
我々も多国籍軍観光客に紛れ市場で土産物を購入しました。
やはりここの中国本土と同じ、相手の付けた値段の30%から始めて、50%くらいで決着。 このパターンです。 共産圏の国は、この値引きパターンで成功する確立が高くなるみたいです。
それにしても、日本の女性自衛官が多いのにはびっくり。 買い物客の60%は日本人と言っても過言ではありません。
市場のベトナム商人も日本語がうまい。
女性客には、“おじょうさん、二個買えば一個おまけしますよ。”、“色の白いお嬢さん、このバッグ日本円で3百円でいいですよ!”、とか“お嬢さん”連発。
しかし、男性客に対しては、中国の上海の商人には少し負けます。 中国では“社長!ローレックス安いよ! ヴィトンの財布安いよ!”と日本人の好みのブランドを知っており、また、“社長なりたい願望”をくすぐるなど、市場調査を綿密に行っているが、ここの商人は椅子に座って“お兄さん! 安いよ!”これだけ。 売る気があるのか解らない。 えーごで話していると“I cheap you! =安くしょとくよ!”との意味の訳の解らないえーごで話しかけたりします。 あまり教育のない米兵と付き合ったのでしょう。 まあいいか。
ところで、市場内でのほふく前進で、お腹がすいたので、“Wrap and Roll”というところで、生春巻き2種類、普通の春巻き1種類とベトナム風オムレツを食べました。 やたら雑草みたい(香草)が付いてきます。 これの雑草を一緒くたにして食べました。 結構おいしかったのです。 戦争で食べ物がなくなり、このような草も食べるようになったのでしょう。 ですが、健康には良いみたいです。
昼食後、別なところへ移動。 有名な漆器のお店(名前忘れました。)に行き、どんぶりとか湯飲み、ワインホルダー等を購入。 店の人によると、ここのお客の70%は日本人だそうです。 フランス人のデザインをベトナム人が加工しているそうです。
E子軍曹、J子伍長と話したのですが、やっぱり、戦争より普通の生活の方が良いとのことで、素直に任務を放棄しました。 これで国際的陰謀からも逃れる事ができます。
歩き疲れたので、通りにでているカフェ(と言っても通りにプラスチックの椅子が置いてあるだけ)で、缶ビールを飲みました。
飲んでるうちに、ベトナムの若い男がやって来て、
“靴を磨くよ!”、
“おまえねー、俺は白いスニーカーを穿いてるんだよ。 どうやって磨くんだよ!”
って言うと、
“俺は何でも磨けるんだ!”
とか行って去って行きました。
小1時間ほどカフェにいた間に二人靴磨きが来ました。 観光客で革靴はいてる奴なんか殆どいません。 全然マーケットリサーチしてない。
その後、ビンタイナイトマーケットに出没。 マーケットは6時に閉まり、その後通りを歩行者天国にして、屋台とか土産物を売る店が出没します。 その中で1番大きな海鮮料理店に入り、春巻き、空芯采の炒め物、チャーハン、タイの蒸し焼きを頼みました。
娘達(E子とJ子)も日本人になって“Vサイン”で、ハッピー!
しかし、まだ国際的陰謀からは逃れらていなかったのです。 ホテルに帰る途中から腹痛。次女のE子も腹痛。
どうも缶ビールの飲み口のところを拭いてなかった為らしい。 そこにある種の薬を塗ってあったらしい。
次の日はホテルに篭城、ホテルで水とスープを飲み続けました。
“帰るまでに直るかなーーー?