昨晩、羽田空港でエアーアジアクアラルンプール行き23時45分発を133番ゲートの前の椅子に座った待っていた時、30代前半の女性が我々(私と次女)の方に近づいてきました。
“クアラルンプールに行かれるのですか?”
突然えーごで私に聞いてきたのです。
“あんたねー、クアラルンプール行きのエアーアジアのゲートの前に座って、本を読んでいる人に向かって、”クアラルンプールに行くんですか?“っていうのも、面白い! それに、単行本を読んでる。 しかも日本語の本。漢字が縦書き。 するどい人がいるなー?” 独り言。
“いえ、ドバイに行くんです。”とのぶちかまし。
“私日本政府より、依頼を受けて調査をしているものですが。”
全然ぶちかましが、効いてないみたい。
“ちょっと、よろしいですか?”
“いいえ、だめです。”(自分の任務を思い出したのです。)
そこで初めてぶちかましが効いたみたいです。
“隣の方(私の次女)は、どうでしょう?”
次女もクール(冷たい)。
“No ppu! “ ノー!”
この普通でない状況を彼女も感じて、すごすご去っていきました。
横目で見てると、彼女やりました。 典型的な日本人のおじさん
(腰にポーチとつけてる。)とおばさんと捕まえて、調査を始めました。
(おとり捜査)
一昨日(4日の夜)、KLIA(JALとかマレーシア航空の発着する空港)でも、同様に、20歳代のマレーシア系中国女性が、“
“ちょっとよろしいですか? 政府の調査なんですけど?!”
と聞いてきたのです。
“ちょっと? だめ!”
その答えに、彼女もびっくりした顔で、すごすご去っていきました。
当時の私は、エアーアジア事件で、好みでない女性に自分の趣味とか、料理の好みとか、ゴルフのハンデイキャップを聞かれる心境ではなかったのです。
マレーシア政府に反発するとか、清潔で公正な選挙に参政権を行使するなんてことは毛頭考えてません。 ただ、好みの女性じゃなかったというだけなのです。
日本の場合も、彼女が好みのタイプで“日本語”で聞いてきたら、断れなかったと思います。
日本語って断れないけど、えーごでは簡単に“ノー”って言えるのです。
しかし、本当は私の仮面の下の本当の顔(ブキ・ビンタン署の敏腕刑事)が暴かれる事を恐れたのです。
敏腕刑事のちょっとしたミス
(エアーアジアに乗り遅れ犯人を取り逃がしてしまった事件。国際的巨大企業がからんでいる。(マクドナルドという国際企業。))
がばれるのが、日本・マレーシア両国(これに米国がからむかもしれない)にとってどれだけの外交問題に発展するのか、ここはしらばっくれるのが良いとの現場での判断。
この現場主義が敏腕刑事の“敏腕”と言われる所以なのです。
それより、私を驚かせたのが、どういう訳か、既に犯人を取り逃がした事を日本・マレーシア両政府が知って、空港で調査を開始していた事実です。
娘が二人いたので、なんとかその急場をしのぐ事ができましたが、私一人だったらと思うと背筋が凍ってしまったと思うのです。
っま、そんなことで今朝早く無事LCCTに到着。 だけどエアーアジアの羽田20分遅れで出発。 なんで4日だけぴったし出たんだろう。 どうも陰謀の臭いがする。 さすが敏腕刑事。
でも、娘二人とジャスコに2・3日身を潜めるための食料を買出しに出かけたところ、“Hさん”夫妻に遭遇。 後でMさんにも挨拶された。
奥さんが“大変だったわね。 もうお帰り?”。
“えー、まー? やばい、彼らは何があったか知ってる口ぶり。
それに俺がここクアラルンプールにいるのも当然のような雰囲気。
やばい!”、
“じゃあ、ベトナムに2・3日潜伏しようっと。”
”ごろはち刑事にも、連絡しておかないと。 政府機関が動いてるって!”
” 10日から行って来まーーーす!”