自称“コメデイアン”というだけあって、ギャグ、パフォーマンスがするどいのです。身長1メートル80位で、北海道の高校で体育の先生をしていたかもしれないという風貌で、誰もコメデイアンとは思いません。
いつものようにゴルフが終了後、皆で昼飯を食べる時に、彼と一緒のテーブルになりました。 彼はいつもコーラを飲みますが、今日はペプシを2缶頼んでました。
“あれっ?今日はコカコーラじゃないんですか?”、
“そうなのよ。 ここのウエートレスが、コカコーラもペプシコーラも同じって言うんだ。”
” 例えば、コカコーラの缶のふた(プルトップ)を開ける時に、
先ず”ぺぷ“って音がして、その後”シー“って音がするでしょう。
だからコカコーラとペプシコーラは一緒なんだって。”、
一発ぶちのめされました。
次は新人の紹介の時に、司会者が“皆さんに自己紹介”一言“、10分しゃべってもいいですよ。”ってよくわからない紹介を皆にした時、
“こりゃ大変だ、 一言を10分しゃべる挨拶となると”
それではの“そ”は、“そー、――――――――――――――――”
って、口に手を当てて、その手を伸ばすのです。
“、すごいですよね。”絶対大阪のギャグだと思います=独り言“、 ‘Oさん、それは、小学生でもやらないんじゃないの?!でも俺好きだな!”。
一人照れてましたけど。
次は私の住んでいる場所(Bangsar=バンサー、ある人はバングサと発音します“の話に移り、
“バンサーは外人、特にイギリス人が多いだよね。 だから英語を勉強したかったら、バンサーに行くといいんだよ。”
” 特に挨拶を勉強するにはいいんです。”
って言うから、このテーブルに座ってる人達は皆彼の次の言葉を待ちました。
何も出てきませんでした。
この“間”というか、“そらし”というか、すごい切れ味“。
それでは、マレーシア人があんぐりと口を開けたという話です。
ミッドバレーというショッピングセンターの4階の映画館に彼が行った時、
“シニア割引はありますか?”、
“ありますよ”、
“それじゃ、片目をつぶってみると、そのシニア割引をさらに割り引いてくれますか?”
って、マレーシアの切符売り場の女の子に聞いたそうです。
女の子はきょとんとして、
“それはありません。 貴方は普通の日本人の人と違いますね。”と言われたそうです。
食事が終わり、三々五々皆が駐車場に向かっている時、道路に停まっている車を、従業員がその車が、他の車が駐車場から出るのに邪魔だと、ウインドウに金属のものさしを差し入れて、ドアを開けようとしているのを彼が見て、
“メーアイ、ヘルプ ユー? お手伝いしましょうか?”、
彼はその金属のものさしを少し折り曲げ、ウインドウとドアの隙間に差込ました。 従業員達は、Oさんが日本人だし、車はカムリだし、期待して彼の動作を見守りました。
“あっ、駄目だ。こりゃ”
と言って、直ぐにそのものさしを従業員に返し、自分の車の方へ歩き出しました。
従業員はあっけにとられてました。 このすごいパフォーマンスを見た私は、これに日本から“ごろはち”さんが、マレーシアに戻ってきたらすごい事になるだろう。って。
Nさんが餃子を焼いてくれなかったのですが、うまく焼けました。
皮はぱりぱり、中身はジューシーの餃子でした。