中国のバブルのお話。

ある米系の中国の子会社の社長が、一軒家(中国では、ビラと呼びます。)を3年前に購入し(200万元=約3千万円)、賃貸とし、本社から月の家賃(3万元=37万円)を払わせるようにしました。 


それはそれでいいのですが、そのビラが今では中国のバブルのおかげで800万元、つまり1億1千万円にその資産価値が上がっています。

 上海では,今不動産価格が少し頭うちとなっていますが、まだ蘇州では不動産価格が上がり続けています。

彼の秘書も、5年前に40万元で購入したマンションを140万元で売却、新たに3軒のマンションを購入し、2軒を賃貸に、1軒を自宅にしました。 2年前のリーマンショックの時は、さすがに猪突猛進の彼女も青くなり、自宅を賃貸にし、彼女は両親の家に居候で難局を切り抜け、今はちょっとした資産家になっています。

今や中産階級化した、田舎から出てきて、蘇州近辺の大学を卒業し、外資企業に入社した、“パーリンホー(80年代後半)と、それより前の30代の連中”が、今やマネージャーに昇進。 


その彼らが、高層マンションや、車を購入しています。彼らは、上記の秘書のように投機でマンションを購入したり、株を買ったり、投資で忙しく、会社のコンピューターで毎日株価を見ています。

 上海の小金持ちも、上海の不動産価格が高くなりすぎたので、蘇州の高層マンションを買っています。 彼らいわく、


上海で1軒買う価格で蘇州では3軒買えるから。”だって。

 それに上海・蘇州間は、新幹線(日本のコピー)がこだま”で約30分、“あすか”で16分で走ります。(あすか?ってあったっ、け?)。 

将来蘇州が、上海のベッドタウン化した暁には、彼らは中金持ち、普通の人も不動産で小金持ちになれます.

  私が駐在を始めた2006年には、某日本のSMBCの人が“中国は信用出来ないから、私は2万元しか、元を持ちません。”って言ってましたが、私の知っている日本人は、某中国2番目のICBCのFundを10万元購入して、1年で80%のリターンを取った人がいます。 


“年平均20%は堅いよ。それに利益には、税金がかからない。”って。 

お前さ、もう少し早く教えてくれよ。俺の送別会で、そんなこと言われたって。”独り言。

  どう見ても、彼ら80年代後半連中は、“あいつが買ったから、俺も、私も買う。あいつより儲ける。”彼らの投資意欲は衰えていないので、今後5年はこの勢いが続くと思われます。


 また消費意欲も盛んです。彼らはインターネットで世界の最新情報を入手していますから、大変な物知りです。資生堂の化粧品の売り上げが増大していますが、私の知っている連中はお化粧をしていません。 お土産にもらった口紅も付けていません。 彼女達に“なんで化粧をしないの?”って聞いら、


“だって化粧の仕方を知らないんだもん。”だって。


“あれ? お前ら、他のには羞恥心ないのに、化粧となると違うんだ。”


。ハードより、ソフトが如何に大切かって。 資生堂さん、カネボーさん、Fackelさん、ポーラさん、SKIIさん頑張って下さい。



”ロレアルには負けないで。”


”シャネルはいいけど。”


なんでシャネルはいいんだ? まあ、色々あって