初めて高島のガリバーホールへ行った。


そのコンサートに行きたいと前から

思っていたのだけれど、この頃体調が

不安定で行けるかと心配があった。

そういう体調のせいで、ちょっとした

外出予定が近付くだけでプレッシャーを

感じるようになった。


朝6時に起きて洗濯掃除夕飯の準備…

前日金曜はフル残業でその疲れを

やはり引きずっていたけれど

何とか昼前に終わらせて…


頑張ったけれどその疲れで

また気分的にしんどくなりつつ。。

仕方ないというか、予想通りだ。


約束は必要最低限にする。

仕事以外は行っても行かなくても良い、

最近そんな風に自分に少し優しく

できるようになった。無理しても

更に調子が悪くなるからだ。


軽い食事と珈琲を飲んで、

第1ステージには間に合わないけど

やっぱり行きたいという気持ちがあった。


片道1時間半強の場所にある

ガリバーホールへ。

初めて降りる近江高島駅、

誰もいない無人駅だ。


静かな緑に囲まれた駅前に

ドーンとガリバーの銅像??


登山者と思われるような

装備の方とすれ違うくらいで人は少ない。

地図を見つつホールの方へ歩くが、

本当にあっているのかと思うほど

山に囲まれ田畑が多い静かな町だった。

15分ほど歩くと突如田んぼの中に現れる

ガリバーホール。




半信半疑で近付くと福祉センターが隣にあり

立派なホールが目の前に現れた。


いずみホールよりは少し小さいかな、

座席指定で最後のステージ前に

何とか潜り込めた。もう2.3席しか

残っておらずほぼ満席だった。


慌ただしく所帯じみた生活に

追いまくられている日々、

昔より更に音楽が遠くなった今…

いつかコンサートを見ても

何も感じない日が来るかも、

毎回そう思うのだけれど…

やはりまだ私の中に感性は残っている。


声楽家一人一人が楽器だ、

響きが美しくギュッと締まってやってくる。

私のようなアマチュアとの違いは、とか、

いうのもおこがましいけれど、、、

クレッシェンド、デクレッシェンドの

美しさだ。これが本当に難しい。

ただ大きく小さくではなく、身体が

鳴っていて決して弱くならない。

耳に心地良さが永遠に残る。


泉のように湧き上がってくる、

何故やってないんだ、何故やらない。

これほどの感激を知らない、

求めているのに何故。


色んなことが重なって、

昨年末にずっとやりたかったことを

たった2年で辞めてしまった。

その挫折が思ったより大きかった。

ここでダメならもう決まった団体に

所属することは諦めないといけない

と思っていた最後の挑戦だった。


意外にしんどかったのが、

土日の稽古だった。平日仕事で一杯一杯

なので土日どちらかは家事で潰れる。

そして買い物や翌週の準備もあるので

土日両方稽古で潰れるのは

想像以上に辛かった。

いや、それも自分にとって楽しいことなら

死守したはず…無念、仕方なし。


でも辞めた、私には無理なのだ、

諦めよう。と言いながらコンサートには

足を運びまた挑戦したいことが

沸々と湧いてきてしまった。

節操がないというか、どうしても

やりたいことっていつの間にか

何らかの形でまた

始めてしまっているものなのかな。

昔はもっと極端だったのだけれど

限界を知り自分にとって大事なものを

諦めないために削ぎ落とされた感覚を

持つようになった.


少し話が逸れたけど、コンサートが終わり

そそくさとガリバーホールを出る。

狭い世界なので知り合いと鉢合わせ

などを避けたくて、誰も見てないだろうけども。


近江高島駅まで送迎バスがあるとのこと

私のように駅から徒歩の人には

有難い話なのだが、来る時に割と

面白い道だったこと、まだ15時くらいと

明るかったので徒歩で戻ることにする。


ホールに横付けされていた車、

絶対あのお方の車だな…BACH🚗。。

うふふと変な笑みを浮かべながら

足早にホールを後にする。


高島の町は水路や古くて大きな屋敷が

結構あって静かで豊かな感じがした。

途中で見つけたカフェで珈琲と

チーズケーキを頂いて、帰りの電車を

調べていたところ撃沈した。

何と、もうすぐ列車がくるが、

次の電車は1時間後という…チーン。


ここで送迎バスが出ていたことを

納得するのだ。夜ならやばかった。


他に帰る手段を調べたけれど

無さそうなので腹を括って観光

することにした。琵琶湖の浜がある

そうでそちらへ行きたかったけど

乙女が池という内湖周辺を散歩した。


すごく静かで緑が美しく

街並みも懐かしくまた来たいと思った。


私にとってちょっと頑張って

外出してみて良かった。

歌いたい気持ちをまた認められたし、

うっかりそそっかしい私だけど

思わぬ収穫もあって良い1日だった。


時石