廃線となった路線には
線路だったり橋梁だったりと
名残を見て取れるものがいくつかある。

そのなかでも利用者からすれば
当時のことを色濃く感じられるのは
「駅」だろう。

ただ駅といっても駅舎やホームを
そのまま残しているものは少なく、
大抵は撤去か何かに利用されている。


今回はその
何かに利用されている廃線駅に
行ってみた。





のと鉄道能登線「珠洲駅」

能登半島の北東側の沿岸部を走っていた
現のと鉄道の穴水駅から蛸島駅(←廃線)を
結んでいた路線が能登線だ。

能登線は廃止後に
地元住民から存続の声が上がったが
撤去の方向で調整が進み、
現在では自治体などで管理されている
場所を除くと
ほとんどの線路が撤去されている。


そんな能登線の廃線跡のなかでも
最も安全に立ち入ることが出来る場所が
この「珠洲駅跡」である。


駅舎があった場所には
「道の駅すずなり」
として現在は活用されており、
敷地内にホームと一部線路が残っている。

2枚目の写真の手前に
かなり広いスペースがあるが
ここにはホームの線路と車庫線2本が
あったようで珠洲駅が主要駅だったのを
彷彿とさせる広さ。




さっきの広場側と反対からの写真。

しっかりレールや枕木が残っていて
ここだけ見ると列車が来そうな雰囲気。

レールの上は普通に歩けるようで
家族連れがレールに座って
写真を撮っていた。

廃線跡じゃないと出来ないことだな。




ホーム上に残っているのは
駅名標と切符売り場のような小屋、
そして立派に建っている屋根くらい。

昔の写真を見る限り
屋根も当時のままだと思う。
(補強とかしてるかも)




駅近くには信号機が立っていて
辛うじて過去の姿を保っている。


個人的に廃線跡というのは
人が作ったものなのに人が捨て
人間という生き物の
本質的なエゴを見ることができて、
さらに自然の中に朽ちていく姿に
哀愁を感じるからこそ楽しめると思う。


この珠洲駅のように施設のモニュメントの
一部として保存されてしまっているのは
人間としてのイメージを保つという意味では
ある種のエゴイズムなのだろうと。


ただ後者の哀愁という観点では
この珠洲駅跡は個人的には
あまりピンとこない雰囲気だった。


せっかく東京から石川県に来たのに
これだけの収穫では物足りない…。






このままでは東京に帰れない!!






ということで…
能登半島のほかの廃線跡を
巡ることに…😌



次回の更新お楽しみに。



状態:★★☆☆☆
行きやすさ:★★★★☆
立入難易度:★☆☆☆☆