来年度は、地域の小学校の情緒支援学級に通うことになったタマゴロウです。
今年の春頃から、自治体の説明会を聞いたり小学校の見学へ行ったりしてして準備を進めてきました。
支援教育は自治体によってかなり事情が違うそうなので、我が家の地域のお話になります。
我が家は中部地方在住です。
居住の自治体の人口は2ケタ万人ぐらいだと思います。イナカ中部地方においては、まぁそこそこの人口がいるほうな街です。一方で大都市ってほどでもありません。クルマ無いと生きられない地域です。
支援教育に関しては割ときちんとしている印象を受けました。手厚いと思います。
で、自治体の説明会ではっきり言われていたことがあります。
普通級+通級→医師の診断書必須
情緒支援級→医師の診断書必須
通級と情緒級は年々人気が高まっているようですね。人員も限られるのでしょう。医師の診断書がないと入れないシステムです。
これは、オンラインで誰でも聞ける説明会で話されていた情報だったので、自治体もオープンにしている情報なようです。
私は、これまでに何回か書いていた通り、情緒級と知的級のどちらが望ましいのか、判断にかなり迷っていました。その2つの線引きに関しては、オープンな情報は存在しませんでした。また、特別支援学校か、地域の小学校かを迷うご家庭もあると思うのですが、こちらも判断基準は明かされていませんでした。なんというか、ふんわりした説明。「知的な遅れの程度に合わせ…」とか「特別な支援を要する場合に…」とか。
実際、個別の面談で確認しながらというところなのでしょう。
ただ、お世話になった相談支援員さんがぶっちゃけ教えてくれたのですが、我が自治体の場合は、就学時に特別支援学校を推されるのは「手帳重度以上」だそうです。「中度」と「軽度」は地域の小学校の知的支援級を勧められるそうです。そして、辺境部を除いたほぼ全ての小学校に、知的支援級と情緒支援級が用意されています。人員や支援学校のキャパに限りがあるため、実はこういう線引なのだそう。
また、タマゴロウの就学相談のときに面談で突っ込んで聞いてみたところ、「知的級」「情緒級」のどちらか迷う場合は、判断基準が存在しました。
「知能検査で知能指数70」がボーダーになるそうです。
すでに病院や支援センターで検査を受けている場合はその数値と、面談での検査内容が見られ、
検査を受けたことがない子は面談での発達検査で見るようです。私は検査のとき廊下で待機だったので内容がわかりませんが、タマゴロウは「最初につみきをやった」と言っていたので、おそらくK式ではないかな?と思います。
面談で、知的か情緒か判断に迷っていることを伝えると、先生は私に「タマゴロウくんの検査の様子と、持参された検査結果だと、情緒になると思います。」とおっしゃいました。実際に情緒で判定が出ました。
うちの自治体の場合、知的支援級は知能の遅れに合わせて個々でカリキュラムが組まれるのに対し、情緒支援級は教室を分けつつ通常級(学習指導要領準拠)とカリキュラムは一緒。
つまり、より手厚い支援は知的級ということになります。言い方を変えればここに人気が出すぎて殺到してしまうと支援はパンクする。なので、数値上はっきりした線引を設けているのだろうと解釈しました。
我が家に関して言えば、希望通りに終わった就学相談でしたが、これらの基準をもっと早く知れていれば迷う必要もなかったのかなぁと思いました。ただ、デリケートな問題だから数値をオープンにするのはやっぱり難しいのかな。クローズな数値基準を知ったお話でした。
ところでふと思ったんですけど、発達検査や就学相談の検査で、70を超えるものの平均値よりは顕著に低い子がいたとして、(いわゆる境界知能)、その子が医師から情緒面での診断がもらえない場合は、(自閉症、ADHD、場面緘黙などどれも当てはまらないとして、)その子はどうすればいいんだろう…普通級ということ…?
実際、うちの自治体の場合、情緒が安定していて周囲に迷惑をかけないタイプの子の場合、学習面がかなり厳しくても普通級判定がバンバン出ると聞いたことがあります…担任の先生は同時に何十人も教えなきゃならないから大変ですね…
実際、学校の勉強が始まって、学力が厳しい場合とかに、LDとかの診断書を貰って、年度の途中から通級を始めたりするケースもあるようです。
通級は大人気で、ひとり週1時間が基本みたいですが、それでもパンパンみたい。
あくまでうちの自治体の場合なので、地域によって運用がぜんぜん違うみたいですから、迷われる方々はご自身の地域も確認してみてくださいね。