こんにちは。音楽を通して
幸せな園づくりをサポートするStepの山本です。
多くの保育園や幼稚園・こども園では
12月や2月にお遊戯会や
音楽発表会または生活発表会を開催されます。
12月に開催される園では
まさにカウントダウンで
「後何日練習出来るかな・・・?」
「本番に間に合うかしら・・・」
と思っていらっしゃる先生方も多いかと思います。
先生が合奏や歌・劇の指導で迷いや不安でブレているのに
子ども達がしっかりまとまる事はありません。
逆に先生が子ども達を信じ
子ども達が本番で笑顔で輝きながら
演奏や表現をしている様子がイメージ出来ていれば
子ども達も先生のその思いに導かれながら
本番では子ども達もそれぞれの達成感を得る事が出来る事でしょう。
本日は本番に向けて子ども達の指導でお悩みの先生方へ
先日の
保育者向け音楽&合奏指導法講座
「脱!自己流!やってみると園児も先生も楽しくなる!」
https://ameblo.jp/stepsupportststem/entry-12328390860.html
の中でもお話しした事をご紹介しましょう。
例えば年中さんに
「木琴でドレミファソと弾く」
という課題を提示したとしましょう。
大人からすると
「ドから順列で5音弾けばいいんでしょ?」
という感覚かと思いますが
年中さんの立場で考えるとどうでしょうか・・・?
木琴でドレミファソの音を弾くために
子ども達が理解またはやらなければいけない
タスク(作業・課題)はいくつあるのでしょう・・・?
指導の課題設定に対する色んな考え方や
子ども達のこれまでの保育で育った基礎力にもよりますが
子どもの立場になって考えてみましょう。
1.マレットのグリップ(握り)を正しく持つ ⇦ 握りしめない!!
2.鍵盤の「ド」の位置を理解する
3.音程読みで考えると2度の音程で上行(右側)に進む
4.左手⇒右手と交互1音ずつ鍵盤から外さない様にマレットで叩く
5.曲全体のテンポに合わせて叩く
6.曲全体のバランスにマッチした音量になる様に響かせながら叩く
7.肩や肘、手首を柔らかくして叩く
8.マレットは鍵盤を叩きつけず、きれいな音を響かせる
細かく考えるとまだありますが
この8つが出来ていば
最初は出来なくても数をこなしていけば
本番に強く安定した演奏が出来るようになるでしょう。
また、多くの先生方のお悩みに
「クラス全体の合奏の練習で
色んな楽器やパートを
同時にどう指導や指示をして良いのか分からない」
というお声もあります。
その状況の中で焦ってしまうと
先生から子ども達への言葉かけも
「弾いて」
「もう一回」
「う~ん もう一回弾こうか・・・」
と結果だけを考えて
一度に多くの事を要求する様な
指導をしてしまいがちにならないでしょうか・・・?
特に
木琴(マリンバ)
鉄琴(ビブラフォン・グロッケン)
の有鍵楽器
や
大太鼓
小太鼓
シンバル
バスキー(低音のベース部分用キーボード)
などの一つの楽器の担当が一人しかいないパートの指導は
先生方も
もしかしたら
「どうしよう・・・」
と迷いながらの指導になり
子ども達も先生の困惑した表情を見ながら
指導を受ける事もあるのかもしれません・・・。
そんな時は
まず先生自身が頭の中を整理しましょう。
先程木琴の8つのタスクを書き出したように
先生自身が指導・練習のために
紙に楽器それぞれのタスク(作業・課題)を
全て書き出しましょう。
そして
その中で出来ていないタスクをピックアップして
1つ1つずつ分解し
まずはゆっくり理解させる事をしましょう。
この
「理解させる」
とは
頭や言語で
「分かった」
というレベルではなく
子ども自身が「腑に落ちる」まで
ゆっくりおさらいしましょう
考えなくてもゆっくりながら音が繋がり
音が進む(流れる)感覚が出てくるまでです。
またこれも
1小節
4つの音のみ・・・など
子どもが譜に落ち易い
短いフレーズ毎に区切って積み重ねて行きましょう。
子ども自身が頑張ろうと思っているのに
「具体的に分からない状態」
では
昔ながらの
根性論で貫く練習
になってしまい
「音楽」
のはずが
「音」が「苦」
になってしまいます。
これは先生自身のピアノの練習と
リンクしている事でもあるのです
厳しい言葉になりますが
音楽は楽しいはずなのに
指導者の与え方次第で
「苦しく」なってしまう
ということですね。
また「楽しく指導する」ためには
子ども達が難しい事を楽しく感じるための
創意と工夫
事前の計画や準備
は不可欠です。
悩みや不安に時間を費やすくらいなら
ぜひ残りの練習時間と現状を考えながら指導計画を立ててみてくださいね
(「○日までに1段目を超ゆっくりノーミスで弾く」など)
最後に一番大切な事をお伝えしますね。
それは
先生自身が本気で
子ども達は出来る!と信じ込む事
先生が
「無理かも・・・」
「早くお遊戯会 終わって欲しい」
と思いながら子ども達に向き合っていれば
きっと全体はまとまらないし
子ども達から音楽で表現する喜びを引き出す事は難しいでしょう・・・。
先生自身が子どもの力を信じ抜く事
は何よりも子ども達にとって
大きなパワーになります
特に年長さんにとっては最後のお遊戯会ですね
本番までの残りの時間
子ども達の気持ち
やるべき課題
自分自身
としっかり向き合って
素晴らしいお遊戯会になる事を心から願っています
まずは先生自身が
テンションを上げて行きましょうね!
最後までお読みいただきありがとうございました。
明日もきっといい日になりますように
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