今回、新人公演にて作曲チーフを務めました、小谷です。
正直、ブログで何を書くかしばらく悩んでいました。作曲のコツや音楽理論の話を書くべきなのか、それとも制作の裏話を書くべきなのか。
いろいろ考えたのですが、せっかくなので今回は、チーフを務める中でずっと考えていたことについて書かせていただこうかなと思います。
まず初めに。
私は自分に「音楽の才能」があると思ったことがありません。
絶対音感があるわけでもないし、作曲を始めてからまだ1年も経っていません。音楽理論も勉強中ですし、制作する中では、先輩に助けていただくこともたくさんありました。
だから、チーフのお話をいただいた時は嬉しさよりも不安の方が大きかった気がします。
「本当に私でよかったのだろうか」
そんなことを、公演期間中何度も考えていました。
以前、「音楽の才能は遺伝が9割」という話を見かけたことがあります。
その時は結構、本気で落ち込みました。
私の父は少しピアノを弾いていたそうですが、音楽一家というほどではありません。私自身も高校2年生までピアノを習っていたくらいで、幼い頃から音楽漬けの生活を送っていたわけではありません。
ピアノをやって、学校で音楽理論を学んでいたくらいの、普通の人です。
もちろん、その説がどこまで正しいのかはわかりません。
でも少なくとも当時は、いや今も「才能がある人には敵わない」と思っています。
自分より耳のいい人もいるし、知識のある人もいるし、曲を作るのが圧倒的に速い人もいます。
多分この先も、そう考えてしまうことはやめられないと思います。
それでも、音楽を諦める理由にはなりませんでした。
そんな葛藤だらけの人間が、まさか作曲チーフを務めさせていただくことができるなんて。
ただ、今回の公演を通して、感じたことがあります。
それは音楽を作る上で大切なのは才能の有無だけではない、ということです。
この公演で私は何度も周りの人たちに助けられました。
コードについて相談したり、アレンジについて意見してもらったり、自分では気づけなかった部分を指摘してもらったり。
そういう経験をするたびに、一人で音楽を作っているつもりでも、本当はたくさんの人に支えられているのだと感じました。
そしてもう一つ思ったのは、チーフとは、何でもできる人のことではないのかもしれない、ということです。
少なくとも私はそうでした。
誰よりも作曲が上手いわけではありません。
誰よりも音楽に詳しいわけでもありません。
それでも、みんなが作った曲を聴いて一緒に悩んだり、完成を喜んだり、制作が少しでも進めやすいように動いたりすることはできました。
もし今回、私が少しでもチーフらしいことができていたとしたら、それは私自身の力というより、周りの人たちのおかげです。
サブのみなさん、補佐のみなさん、そして公演制作に関わってくださったすべての方々には感謝しても仕切れません。
本当にありがとうございました。
作曲を始めてまだ長くない私ですが、この1年で一つだけ分かったことがあります。
音楽は自信がついてから始めるものではなく、自信がないまま続けるものなのかもしれません。
私自身、今でも自分の曲に自信はありません。
「もっとこうできたのではないか」と考えることもたくさんあります。
それでも、音を重ねて、試行錯誤して、完成した曲を誰かに聞いてもらえた時の嬉しさは何にも代え難いものです。
今回の公演でも、たくさんの素敵な音楽が生まれました。
その一部に関わることができたこと、そして作曲チーフという貴重な体験をさせていただけたことを、とても幸せに思います。
改めて関わってくださった皆さま、本当にありがとうございました。
【🍿2026年度新人公演🍿】
〇公演日時
6/20(土)
12:30〜『Re:Birthday』
14:10〜『この品に、未来(ねがい)を』
17:20〜『Re:Birthday』
19:00〜『この品に、未来(ねがい)を』
6/21(日)
14:20〜『この品に、未来(ねがい)を』
16:00~『Re:Birthday』
※各回完全入れ替え制となります。ご来場いただくにはそれぞれ予約が必要となりますのでご注意ください。
※開演30分前から受付開始いたします。
〇公演場所
慶應義塾大学日吉キャンパス
塾生会館地下合同練習室C
〇料金
一般:500円
学生:無料(要学生証)
〇ご予約
ご予約は、下記URLより公式LINEアカウントへご登録後にお願いいたします。
https://liff.line.me/1655301377-OYWrdArQ?liff_id=1655301377-OYWrdArQ&group_id=180523