こんばんは〜

12月企画で音楽監督を務めました4年の上島黄桃と申します!

 

脚本と演出より後に書くブログということで、おそれ多いなぁという感じなんですが、折角のブログなので、STEPSと音楽に関する、すごく個人的なことを書かせていただきたく思います


 

 

私は大学1年生の時にSTEPSに所属して初めて作曲をしてから、たくさんの公演で作曲をする機会に恵まれました

 

沢山作曲をやらせていただく中で、ありがたいことに自分の楽曲を褒めていただき、役職もいただいたりなんかもしてきて、今回の公演でも「音楽監督」という音楽関連(と言ってもメインの業務は作曲ですが)の長の役職のオファーをいただきました

 

しかし他の人から褒めていただくということは、嬉しい反面、評価が固定化されることでもあります

 

私は最初の2年間、沢山の役者が明るく楽しく歌って踊る曲、STEPSではショーMと呼ばれる楽曲を作曲することが多くあり、そこで私は周りの人たちに「ショーMが得意だよね〜」と言われるようになりました

 

私はそれを嬉しい反面、凄く悔しく思っていました

ショーMに可能性が限定されたような気がしたからです

 

そこで私は後半2年間(と言ってもトータル1年ぐらい作曲してない時期あるんですけどね)、何とか周りの人たちを見返してやろう、ショーMだけの人では無いぞ!と見せつけてやろうという思いで「これまでの自分らしくない曲」を作ろうという密かな思いで作曲をしていました

 

今回の作品は、サイバーパンク世界観のミュージカルということで、STEPSには前例が無く、これまでの自分らしくない曲が作れるのではないかと思い、参加しておりました

また今回は例年の12月企画と比べて曲数が多く、私が担当する曲数もかなり多くなることが予想されており、「絶対無理だろう」と言われてたのですが、それも自分のあらたな一面を担当するチャンスだと思い、比較的乗り気でした

 

そのような前向きな心持ちで作曲をはじめてみたものの、中々思ったように曲が作れず、自分の実力不足に凄く苦しみました。また時間制限と自分のこだわりと求められていることとの折り合いをつけるのが難しく、途中で何度も投げ出したくなりました。作曲は個人作業で行っているので、孤独でもありました

 

そんな時、私はこの作品の登場人物たちに勇気をもらっていました。この作品の登場人物たちは皆何かと闘って、自分のしたいこと、しなければならないことをやろうとしていました。そんな登場人物たちのように、私も孤独にや周囲の声に負けず良い曲を完成させたいと思えたので

 

完成した曲のクォリティが高いどうかは私には正直分かりません。でも、自分の現時点でのベストは尽くせたのかなと満足した気持ちでおります

 

この作品は、何かをやろうとしている時に前を向かせてくれる素敵な作品だと思います

これから配信もあるようですので、良かったらご覧いただけましたら幸いです

 

ついでに私が良い曲を作れたのか、作品を観て判断してもらえたら嬉しいなとも思っております

 

拙い長文を最後までお読みいただき大変ありがとうございました。







公演概要は以下の通りです

STEPS Musical Company
2024年度12月企画公演  『2094』

脚本:古川岳澄
演出:清本寛希

◎あらすじ
2094年、ネオ東京。人型AI「クロン」が労働を担い、人々は働かずに生きる世界。公安局のレイは任務中に仮想空間「サンクチュアリ」へ迷い込み、クロンの反乱を企む謎の男、ゼロと遭遇する。現実世界では相棒のリョウが彼女の行方を追う。そして2人は世界を巻き込む巨大な陰謀に近づいていく。
歪んだ世界で、彼らは光を灯せるか――。

◎場所
シアター風姿花伝
http://www.fuusikaden.com/

◎日時
12/20(金)  18:30〜
12/21(土)   13:30〜
12/21(土)   17:30〜
12/22(日)   13:30〜

◎キャスト
レイ:中村毬白
リョウ :村田楓馬
ソラ  :小蔦柚歩
トウマ :與名本睦
ドクター :金子礼一郎
アンサンブル :相原幸奈 甲賀友唯 武重あかり

※公演時間は80分程度を予定しております。