みなさんいかがお過ごしでしょうか。

STEPSでは先日、アルテリオ小劇場にて第65回本公演『Seven』の幕が下りました。

無事に幕を下ろせたこと、そして素晴らしい公演を創ることができたのも、ひとえにこのブログを読んでくださっている方をはじめSTEPSを応援してくださっているすべての方々のおかげであると確信しています。感謝申し上げます。

 

さて、タイトルにあります「ありのまま」。

僕が人生で最も影響を受けたミュージカル作品「KinkyBoots」からの引用になります。

 

「あるがままの他人を、ありのまま受け入れろ」

 

そのむずかしさと素晴らしさを、この公演で強く感じました。

 

僕は今回の公演で音響チーフという大変重要で責任のある役職をいただいたのですが、過去の音響チーフに比べれば経験も知識も浅いどころか、アルテリオでスタッフをやるというのが初めてでした。そのため、公演作りが始まったときには右も左もわからずという状態。そればかりか、アルテリオに入ってからの仕込み期間も、わからないことだらけ。チーフとして大丈夫なのか。そう自問自答する時間が減っていくことはありませんでした。

 

それでも、チーフ補佐のみんなが、音響部に参加してくれたみんなが、Sevenに参加したSTEPSのみんなが、こんな僕を「チーフ」として受け入れてくれて、そして慕ってくれて。

気づけばみんなが、「ありのまま」の僕を「ありのまま」受け入れてくれていました。

 

でもそれって当たり前のことではなくて。

自分を変えるのはとても難しいことです。だからありのままの他人を受け入れるのには大きな困難を伴います。

今作の主人公セシリアも、ありのままの他人を受け入れるのに苦労することになります。

 

それが、STEPSではその困難さを乗り越えて、他人をあるがまま受け入れてくれる環境が存在します。もう居場所に悩まなくていいんだよ。あなたはあなたのままでいいんだよ。あなたがSTEPSには必要だよ。こんな空間が、存在が、STEPSです。

 

だからこれからも、

 

”Just Be”

 

自分が居たい自分のままで。

 

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STEPS Musical Company 第65回本公演 『Seven』
脚本 塚本愛理
演出 永利優妃
 
あらすじ
彼女は光に導かれ、光を消した。

死者が裁きを受ける最後の審判。ここに一人の罪人が神の審判を受ける。彼女の罪は殺人であった…
 空前の好景気にわく二十世紀はじめのニューヨーク。ワイナリーの二代目オーナーのルーカスは、事業拡大に向けた視察のため、ニューヨーク郊外の農村に訪れていた。そこで美しいピアノの音色に導かれ、地下室に閉じ込められた少女、セシリアに出会う。
 ルーカスはセシリアを地上へと連れ出し、煌びやかなマンハッタンの街へと誘う。そこでセシリアは多くの人と出会い、さまざまな出来事を通じて、人間の光と闇を知ることになる。
 外の世界で「何者かになりたい」。そう願ったセシリアの運命とは。


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9月14日から15日にかけて、ご来場下さった皆様に心より御礼申し上げます。
公演の模様はSTEPS Musical Company公式YouTubeチャンネルにて公開予定です。ご期待くださいませ。