こんばんは!
第65回本公演『Seven』にて、セシリア役を演じます、商学部2年の村田理沙子です!
突然ですが。
約1ヶ月間のお稽古を重ねて、
演劇って「綱引き」みたいだな、と感じるようになったんです。
綱引きは、一本の綱を両側から引き合い、相手を引き寄せようとする競技ですが、それと演劇は通ずるなぁと。
はて、、、?と思った人も多いことでしょう。
というのも、STEPSには今作品の演出家さんとOGの先輩が考案した、ベルト練という「綱引き」のような練習法がありまして。
ベルトを相手との心の距離や会話の流れに見立て、綱引きのように、相手の感情を自分に引き寄せたい瞬間や自分主導で会話を進めるときに、ベルトを自らの方向に手繰り寄せます。
この要領で芝居を練習すると、常に相手との心的距離を意識して芝居ができるんです!!!
人と人とが心を通わせるのは、日常会話ではごく自然ですが、いざ決められた台詞を言う!となるとその関係性がぎこちなくなってしまうのです。
それを極限まで自然に近づけたものこそが、役者同士が心を通わせて芝居をすることなんだと思います。
そして私たちは、役者同士だけでなく、
観客の皆さんとも心を通わせたいのです。
端的に言えば、
あなたと「綱引き」がしたいんです。
私たちはこの『Seven』という脚本で、演劇という名の大きな綱を作り上げます。
それを、果たして私たちはどれだけの熱量を持ってお客様に投げかけられるか、受け取ってもらえるか。
そして、役者は観客を引き込み、観客は引き込まれながら、その綱を引っ張り合えるか。
それは私たち役者次第でもあり、
観に来てくださるお客様次第でもあります。
この答えのない答えを追求する営みが、演劇の醍醐味であり、大きな魅力だと思います。
皆さまに会えるその日まで、私たち役者はこの難題に挑み続けます。
私たちはただ、あなたと綱引きがしたい。
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公演の概要は以下の通りです。
STEPS Musical Company 第65回本公演 『Seven』
脚本 塚本愛理
演出 永利優妃
彼女は光に導かれ、光を消した。
あらすじ
死者が裁きを受ける最後の審判。ここに一人の罪人が神の審判を受ける。彼女の罪は殺人であった…
空前の好景気にわく二十世紀はじめのニューヨーク。ワイナリーの二代目オーナーのルーカスは、事業拡大に向けた視察のため、ニューヨーク郊外の農村に訪れていた。そこで美しいピアノの音色に導かれ、地下室に閉じ込められた少女、セシリアに出会う。
ルーカスはセシリアを地上へと連れ出し、煌びやかなマンハッタンの街へと誘う。そこでセシリアは多くの人と出会い、さまざまな出来事を通じて、人間の光と闇を知ることになる。
外の世界で「何者かになりたい」。そう願ったセシリアの運命とは。
場所
川崎市アートセンター アルテリオ小劇場
日時
2024年9月14日(土) 12:30
9月14日(土) 17:30
9月15日(日) 13:00