第65回本公演『Seven』

アンサンブルで出演させて頂きます、1年の千野紗代子と申します。


いやはや、今年も例に洩れず暑い…

毎朝毎晩、日吉の丘を登り降りしているだけのはずなのに、例年より焼け焦げた自分の腕を見て、己の引きこもり具合に驚いた今日この頃です。


そんなお稽古漬けの日々ですが、密かな楽しみがあります。日吉に着くまでの1時間半、電車に揺られながら人間観察をすること。

大型のスーツケースを傍らに、お揃いのスリザリンのネクタイを締めた2人組。ピカチュウの小さなリュックを背負い、スタンプラリーの用紙を握りしめる少年。睡魔に襲われながらもパス単をめくる手は止めない高校生。

たった一度、電車で乗り合わせただけの名前すら知らない他人でも、表情や声色、立ち居振る舞いから、彼らの生きる"今"という瞬間は立ち現れてくる。誰かの人生を垣間見ているようなこの瞬間が、私はとても好きなんです。


これはお芝居も例外ではないと思うんです。作中に登場するのは、登場人物たちの長い人生を切り抜いたほんの一場面であって、舞台には乗らない一瞬一瞬も、彼らは各々の人生を歩んでいる。私は今作で6役演じさせて頂きますが、彼女たちにも名前や誕生日はもちろん、好きな食べ物だってある。

彼女たちが話してくれる、2,3の限られた台詞に込められた思いを汲み取り、膨らませた想像を基に自由に人生を創ること。それがセリフや設定の少ない、名も無き役を演じる特権であり、アンサンブルの魅力だと思います。


つらつらと自分語りをしてしまいましたが、つまるところ「こんなに幸せで良いんですか!?アンサンブル最高だな!!!」ってことです。


プリンシパルはもちろんですが、良ければアンサンブルにも目を向けてみて下さい。

舞台を降りれば二度と、同じ人生を歩むことはできない。幕が降りるその時まで、彼女たちの"今"を懸命に生き抜こうと思います。


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公演の概要は以下の通りです。


STEPS Musical Company 第65回本公演 『Seven』


脚本 塚本愛理

演出 永利優妃


彼女は光に導かれ、光を消した。


あらすじ

死者が裁きを受ける最後の審判。ここに一人の罪人が神の審判を受ける。彼女の罪は殺人であった…

 空前の好景気にわく二十世紀はじめのニューヨーク。ワイナリーの二代目オーナーのルーカスは、事業拡大に向けた視察のため、ニューヨーク郊外の農村に訪れていた。そこで美しいピアノの音色に導かれ、地下室に閉じ込められた少女、セシリアに出会う。

 ルーカスはセシリアを地上へと連れ出し、煌びやかなマンハッタンの街へと誘う。そこでセシリアは多くの人と出会い、さまざまな出来事を通じて、人間の光と闇を知ることになる。

 外の世界で「何者かになりたい」。そう願ったセシリアの運命とは。


場所

川崎市アートセンター アルテリオ小劇場

 

日時

2024年9月14日(土) 12:30

    9月14日(土) 17:30

    9月15日(日) 13:00


【ご予約はこちらから】

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