はじめまして!
2023年度春公演役者、1年の中村毬白です。

ついこの間入学したばっかりなのに、気づけばあと1ヶ月でわたしにも後輩ができてしまう。
年齢を重ねると時間の流れが早く感じるのってほんとなんだな、わたしも大人になったな〜なんて実感して、寂しいような誇らしいような今日この頃です。

この1年間で、本当にたくさんはじめての経験をしていろんな世界を見て、結果として1年経ったいまわたしが何をしているかというと、中高の部活動と同じ、演劇。

えー。つまんないの。
せっかく大学生になれたんだから新しいことに挑戦すればいいのに。

わたし自身もはじめはそう思って、実際夏までは演劇以外のことにいろいろ手を出してみたりもしました。
中高6年間は完全に部活に入れ込んでいたので、もう演劇は十分やりきれたかな、という気持ちもあったりしつつ。

でもずっと、なにかがすごく足りない感覚があって。なんでだろう。やれることは全部やってみたはずなのに。
夏休みも終わりに差し掛かった9月の頭、悩んで悩んでひとつだけ、「なにかに夢中になって頑張る」のをしていないことに気づきました。

大学生活は中高と比べ物にならないくらい自由で、何をするか、何をしないかを自分で決められる幅がとっても広い。
だからつい、頑張らないほうが、楽なほうがいいと思って、なにかに夢中になることを自分から避けてしまう。

でもやっぱり、夢中になることって、頑張ることってすっごく価値があると、STEPSでもう一度演劇を始めたいまは思うんです。
夢中になれるもの、これのためなら頑張ってもいいかなって思えるものがある環境は、実はものすごく恵まれている。

いま、演劇に、役者として舞台に立つことに、わたしは紛れもなく夢中です。
毎日稽古でやることいっぱいで、今までの自由でつまらない日々に比べたらずっと大変だけど、それでも頑張りたい、頑張れることが幸せだって、一度それを失ってからはより強く感じています。

だいすきな演劇をさせてもらえる一日一日を噛み締めて、スージーとして生きられる残りの2週間とちょっとを、全力で夢中になって頑張ります。
そんなわたしの、わたしたちのたくさんの思いが詰まったこの公演が、ひとりでも多くの方の心に届きますように!


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STEPS Musical Company 第64回本公演 「テアトルマリオネット」
脚本 元谷瑞香
演出 薮内光
 
🩰あらすじ
──ちっぽけな僕らにできることはあるか。
 
 今からそう遠くない昔、公平と幸福を謳う東の果ての小さな国に、平和を謳う子どもたちを養成する音楽学校があった。厳しい稽古に厳しい躾、外出すら滅多に許されない日々。そんな中でもささやかな幸せを忘れずに過ごす子どもたちだったが、ある日突然、学園の経営不振を理由に数名の生徒が追い出されると知らされる。
パニックに陥る仲間たちを救うために立ち上がったのは、歌の上手な孤児の少女ソフィア。だが彼女の些細な提案がさらなる事件を引き起こしてしまい……
 
 自分自身で在るということ、心のままに生きること。
「そんなささやかな幸せを、誰も傷つけずに得ることはできないの?」
皆で笑い合える明日を勝ち取るため、音楽の力を信じた子供達が今、立ち上がる。
 
🩰場所
川崎市アートセンター アルテリオ小劇場
 
🩰日時
2024年3月16日(土) 16:30
17日(日) 12:45/18:00
18日(月) 12:45


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