こんにちは。2023年度夏公演で舞台美術を務めました、三年の高橋沙希です。
私は中学・高校と演劇部に所属していたのですが、超弱小で舞台美術というものはほぼ存在しませんでした。どれくらい弱小かというと年間の部費が500円かつ部員数も一桁なので、舞台装置はダイソーで買った花瓶と造花のみ、みたいな感じです。
あるとき、舞台上にどうしても冷蔵庫を置かなければならない劇をやることになりました。当然冷蔵庫など買えないので、冷蔵庫っぽいものを用意することになります。
そこでスーパーから発泡スチロールの箱をいただき、縦に二つ並べ、竹串を用いるなどの創意工夫を凝らし、なんとか冷蔵庫を作ることに成功しました。冷蔵庫というかパカって開く発泡スチロールだったのですが、当時の私は大満足でした。なんならそれが6年間の演劇部の活動の中で一番思い出に残っていることかもしれません。
そんな私ですが、この度なんとか二階建ての舞台をつくることができました。ぜひ映像配信でご覧になってください。
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【公演情報】
STEPS Musical Company
第63回本公演
『クルタ・ランド』
脚本 與名本睦 演出 清本寛希
《あらすじ》
バルト海に浮かぶ「孤島」、クルタ・ランド。ここは無人島ーーーーのはずだった。
政府が「牢獄」で生まれた子供を「放置」し、絶対に外の世界に出ないように、そしてその事が世間にバレないように、島に高い「壁」を造るまでは。
―――決して壁に近づいてはいけない
その理由も知らずに島のなかで暮らす姉妹。
―――私はあの日全てを失った
言い伝えを守らず壁に近づいた者の証言。
―――未知の無人島、クルタ・ランド
あの島は本当に無人島なのか、違和感を覚える島の外の人々。
「この絶望的な世界で、あなたは何を信じ生きるのか。私は何を信じれば良いのか。」
絶望の淵へ、ようこそ。
《配信》
公式YouTubeチャンネルにてプレミア公開予定⭐️
https://youtube.com/@stepsmc