みなさま、こんばんは。

2023年度夏公演で役者を務めます、商学部1年の村田理沙子です。

 

8月1日から始まったお稽古から1ヶ月が経ち、4回の通し稽古を終えた今、練習は大詰めを迎えています。役者1人1人が歌唱、芝居、ダンスにおいて細部までこだわりながら、指導陣の方々のご指導のもと、緻密に稽古を重ねている最中です!

 

 

…と、自分がこの稽古場生活をブログを通じてお伝えする日が来るとは...私にとって、とても感慨深いものがあります。

 

STEPSに入会してから、はや4ヶ月。ここで、私がSTEPSに出会い、入会するに至った経緯をお話ししたいと思います。自分語りで退屈な話ですが、スクロールしていただけるだけでもとっても嬉しいです。

 

 

 

私は中高6年間、ミュージカル部に在籍していました。部活では、高2が中心学年としてプリンシパルを担い、宝塚の作品をリメイクして、年に一度、文化祭公演を行います。週4回の練習で部員の気合いや思い入れも強く、公演成功の喜びもひとしおでした。ところが私が高2になった年、コロナの影響で部活停止となり、練習はゼロに。それでもオンライン稽古数回、公演直前の対面稽古数回のなか、フランス革命もののミュージカルを上演し、私は男役のロベスピエールと化し、恐怖政治を宣言したり処刑されたりもしました。うん、懐かしい。(紹介が突然すぎましたね、詳細は直接村田までどうぞ!)

 

話は戻り、当時はそうした活動制限下で最大限頑張ったと納得していたつもりでしたが、中高生活最後の公演を例年通り上演できなかった悔しさやもどかしさが残っていたのも事実でした。

 

そんな不本意な気持ちで終わってしまった私のミュージカル生活を、どうしても終わらせたくないと思っていた時、偶然見つけたのがSTEPSでした。初めて公演に足を運んだ2022年度の三田祭公演。目の前で入場整理券が終了し、公演を観ることは叶いませんでしたが、受付をしていた先輩が私にこう声をかけてくれました。

 

「わざわざ1人で来てくれたの?うわああああ、ほんとにありがとう!!!公演を観てもらえないのは残念だけど、チラシだけでも、、!」

 

その人は、誰かも分からない1人の女子高生が、公演に足を運んだという事実を純粋に喜んで、心から迎え入れようとしてくれた。なんて心温かい、素敵な人たちが集まっているのだろう。このカンパニーで、どんなミュージカルを作っているのだろう。私の心は、一気にSTEPSに惹かれていきました。

 

 

それから約半年後。私は念願のSTEPPERになりました。

初めての新人公演。

役者として、1ヶ月間、懸命に稽古に励み、本番前には涙が止まらないほど大切な仲間に出会いました。そして役者という立場から、私は大切なことを知りました。

 

 

 

公演は、役者だけが作っているものではないということ。

その成功は、STEPPERの努力の結晶だということ。

その努力は、心からのSTEPPER愛から生まれているということ。

 

 

 

0から生まれた作品を1にする。そのために各セクションで試行錯誤を重ね、公演成功という1つの目標を掲げ、一致団結する。その思いがSTEPPER一人一人に溢れていた。あの時、公演を観ることはなくとも、私がこのサークルに心惹かれた理由はここにあるのではないかと思います。

 

 

今、私は初めての夏公演を迎えようとしています。

最高の仲間と作る、最高の舞台を、少しでも多くの人に届けたい。

 

 

そして、今度は私が、STEPPERとして誰かの心を揺さぶりたい。

 

 

いや、必ずそうしてみせます。

 

 

 

 

それではみなさま、クルタ•ランドでお会いしましょう。

 

 

 

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【公演情報】

STEPS Musical Company

第63回本公演

『クルタ・ランド』

 

脚本 與名本睦 演出 清本寛希

 

《あらすじ》

バルト海に浮かぶ「孤島」、クルタ・ランド。ここは無人島ーーーーのはずだった。

政府が「牢獄」で生まれた子供を「放置」し、絶対に外の世界に出ないように、そしてその事が世間にバレないように、島に高い「壁」を造るまでは。

 ―――決して壁に近づいてはいけない

その理由も知らずに島のなかで暮らす姉妹。

―――私はあの日全てを失った

言い伝えを守らず壁に近づいた者の証言。

―――未知の無人島、クルタ・ランド

あの島は本当に無人島なのか、違和感を覚える島の外の人々。

「この絶望的な世界で、あなたは何を信じ生きるのか。私は何を信じれば良いのか。」

絶望の淵へ、ようこそ。

 

《日時》

9月9日(土)13:00-/17:30-

9月10日(日)13:00-

 

《場所》

川崎市アートセンター

アルテリオ小劇場

 

《料金》

一般 2500円

大学生以下 1500円(要学生証)

*未就学児の入場はご遠慮いただいております。

【予約リンク】

https://liff.line.me/1655301377-aQYkgqkw/landing?follow=%40588cznvd&lp=w3Gr7W&liff_id=1655301377-aQYkgqkw