STEPSに入るまで、ミュージカルは見たこともない、想像もできない世界でした。

 一切の経験なしに始めたサークル活動も早1年、今は本公演の役者をやっているのだから不思議な縁ですね。


クルタ・ランドにて、ロキ役を演じさせていただくものです。


僕はスタッフとして参加する時は音響にいることが多いです。今日はそれにちなんでマイクとの縁について読んでいただけたらと思います。

 

1番マイクと聞いてピンとくる人はきっと音響部の有識者か、本公演の役者経験者かと思います。これを見ている大抵の人は何それって感じですよね。マイクについて、ちょっとばかり無駄話に付き合ってください。


本公演の役者にはマイクが付いてます。ただし、毎回20人前後の役者に対してマイクは12本しか使いません。学生団体ならではというか、それで予算を削減したりしているんです。だからマイクを付け替える担当の人がいるんですね。これがマイクオペと呼ばれる舞台袖に居てくれる方達です。


そして、そのマイクの音量などを操作する人もいます。これがマイクフェーダーと呼ばれる客席後方にいる方になります。観劇後にちょっと覗いてみて下さいね。


マイクについて少しお話ししましたが、この中で唯一、212番マイクと形状が異なっていて付け替えをしないマイクがあります。

(なんで違うのかは忘れましたが。壊れたからとか値段とかなんとかあった気がします。)

それが1番マイクです。付け替えがない。すっごく簡単に言えば全体を通して絶え間なく舞台に出てる人がつけるマイクなんですね。恐れ多いです。


僕は昨年の夏公演でマイクオペ。春公演でマイクフェーダーをしていました。本公演に出ることを決めたのもマイクフェーダーの座席から見た景色に憧れてのことでした。1番マイクの存在感は今でも覚えています。


1年前にマイクオペとして扱った1番マイク。半年前にマイクフェーダーとして操作した1番マイク。それを今は役者としてつけることになりました。


さらに、僕の歌うMの振付担当者が当時の夏公演で付けていたのが1番マイク。歌唱指導の担当者が当時の春公演でつけていたのも1番マイクでした。不思議な縁です。


マイクの知識があったせいで受ける必要ないプレッシャーを感じる羽目になっています。なんのこっちゃ。無駄話はここまでです。いや、8割無駄話でしたね。あれれ。


これ以外にも、キリがないほど沢山の縁に導かれた夏公演です。1番マイクを付けるに相応しい役者になれるように。残り2週間、稽古を重ねていきます。


挑戦。


待ってろ、アルテリオ。



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【公演情報】

STEPS Musical Company

第63回本公演

『クルタ・ランド』


脚本 與名本睦 演出 清本寛希


《あらすじ》

バルト海に浮かぶ「孤島」、クルタ・ランド。ここは無人島ーーーーのはずだった。

政府が「牢獄」で生まれた子供を「放置」し、絶対に外の世界に出ないように、そしてその事が世間にバレないように、島に高い「壁」を造るまでは。

 ―――決して壁に近づいてはいけない

その理由も知らずに島のなかで暮らす姉妹。

―――私はあの日全てを失った

言い伝えを守らず壁に近づいた者の証言。

―――未知の無人島、クルタ・ランド

あの島は本当に無人島なのか、違和感を覚える島の外の人々。

「この絶望的な世界で、あなたは何を信じ生きるのか。私は何を信じれば良いのか。」

絶望の淵へ、ようこそ。


《日時》

9月9日(土)13:00-/17:30-

9月10日(日)13:00-


《場所》

川崎市アートセンター

アルテリオ小劇場


《料金》

一般 2500円

大学生以下 1500円(要学生証)

*未就学児の入場はご遠慮いただいております。

【予約リンク】

https://liff.line.me/1655301377-aQYkgqkw/landing?follow=%40588cznvd&lp=w3Gr7W&liff_id=1655301377-aQYkgqkw