初めまして、夏公演『レディ・スカーレットの肖像』にてブランシュ役を演じさせていただきます。1年の霍田真麻と申します。
ブログを書くにあたって何か良い話は落ちてないかな〜と探していたところ、同じ1年役者の與名本睦くんが小説を読んでいるのが目に入りまして。なので、今回のブログでは少しばかり本から派生した内容にしてみようと思います。
40-50年も前のものになりますが、角川文庫が100冊を薦めるキャンペーンで、こんなキャッチフレーズを使っていたそうです。
「時間がないんだ青春は。」
私も中学のときの先生の受け売りなのですが、的を射すぎていて何かと思い出す機会が多い言葉です。
なんとなく、「青春」を感じるときは、今だ!とその場で思うときよりも、その瞬間を存分に楽しんだあと、帰りの電車で今日撮った写真を見返したり、寝る前に布団の中でこんなことあってなあって思い出したりしているときだと思っておりまして。そして近頃の私はそんな日々を繰り返しながらその幸せを噛み締めています。ですがそれと同時に、今日も終わっちゃったんだなあと少し寂しく感じてもいます。公演に向けて日々励んでいるのに、それが終わってほしくないなんて盛大な矛盾ですよね。ただ本当に、やりたいこと、やらなきゃいけないことを1つ消化してもその日の夜には3つに増えていて、次の日にはさらに増えていって。私には勿体無いくらいの温かい先輩や同輩に囲まれているからなのでしょう。たくさんお話をして、練習をして、写真を撮って。その一瞬一瞬がかけがえのないものに感じられる。まったく、足りないったらありゃしない。
でもだからこそ、今この瞬間しかないからこそ、大切に生きていけたらと思えるのだと思います。そして誰1人欠けることなくこの舞台を完成させ、みなさまにお届けできたなら。それ意外に願うことはありません。
美しくも背筋の凍るミステリアスでホラーな作品を是非楽しみにしていてください。
それでは。