こんにちは!!新人公演⚒舞台美術チーフ⚒の金子礼一郎と申します!

 今回このSTEPSでチーフをやってみて思ったことは、とにかく"組織力"がすごいということです。人生の中でいろいろな組織やコミュニティに所属してきましたが、中でもSTEPSは各部署同士の連携や一人一人の公演への貢献度が群を抜いて高いです。果たしてその強さはどこからくるのか、それをこのブログで少し考えてみようかと思います。


 まずお金を払って公演に参加しているということが挙げられます。バイトや会社であれば、お金をもらって仕事をしますよね、その点報酬が目的で組織に入る人が多い(むしろそれがほとんど?)です。

 逆にSTEPSであればお金を払っててでも活動に参加します。そこに強みがあるのではないかということです。報酬が目的ではないから、純然たる作品制作への熱や、誰かのために頑張りたいという意志で参加しているから、組織が強いものになる。

 これから先の時代では、会社とかよりもプロジェクト単位で人が動くようになっていくでしょうから、ある意味このSTEPSの形は次世代のスタンダードとも言えると思います。


 もう一点、組織において作品づくりをする上では"制約"を伴います(脚本演出からの要望、予算や人が足りない😢、などなど)。普通、"制約"と聞くとマイナスのイメージがつきまといがちです。      

 しかしこの場面においてはプラスに働いています。むしろ"制約"は創作の足かがりとなり得ます。自分が何を作りたいかわからないけど何かを作りたい人に対し、〜このような世界観でこんな感じの雰囲気で〜というような"お題"を出されることで、人の創造性が引き出されるのだと思います。実際自分もその1人です。

 また、お金がないならいかに安く作ろうかと工夫をします。その創意工夫で、お金をたくさんかけてつくるものより優れたものができたり、次のアイデアにつながって、ちゃんと次に引き継ぐ。このようにして制約をプラスのエネルギーに転換しているのだと思います。

 ここまで長々と書かせていただきましたが、私はこの環境で作品創りが出来て本当に良かったです。日々いろいろな方にさまざまな場面で助けられ、感謝する毎日です。本番まであと1週間と少し、悔いのないように全力で取り組みたいと思います。そして出来上がった舞台が、次の誰かの創造力に繋がることを願います🎋