こんばんは、アンサンブル一年の農田真潮と申します。


さて、早いことで、KAKKAの公演日まで残すこと10日を切りました。
稽古も遂に大詰めに入ろうとしているところで、役者の疲労が困憊し体調不良者も何人か出ています。更に嫌なことに、役者の元気と花粉の元気は反比例関係にあるようです、、、
 
ですがご心配なく!今日は元気を出そうということでお昼に稽古場で特別なイベントが開かれました!!


その名もペヤ○グデー!役者と指導陣が一丸となって必死にカップ焼きそばを貪る日です。
いやはや、塩分と化学調味料が五臓六腑に染み渡る気分はいつ味わっても爽快ですね。


さて、本題に。今日は我々アンサンブルのお話をいたします。
まず、アンサンブルとはなんぞやというところから始まる人が大多数だと思います。
アンサンブルとは本来フランス語で一体という意味で、今日では個が合わさった群のことを指します。では、アンサンブルとはミュージカルにおいてどのような働きをするのでしょうか。

ミュージカルに限らず、舞台や映画で重要となるのが世界観です。作品の規模が大きくなればなるほど、この「世界観」を作り上げるには主役の力だけでは足りず、昨日のブログを担当した竹本さんが仰った通り、スタッフの力などが必要不可欠になります。

しかし、世界観を提示する際に同じくとても重要で多くの場合軽視されがちなのがアンサンブルの存在です。
僕はアンサンブルが大好きです。最近のブロードウェイのミュージカルではアンサンブルの採用が少なく、例えば一世を風靡したDear Evan Hansenではほとんどアンサンブルを使っていませんし、トニー賞では舞台音響照明衣装の部門はあるにもかかわらず、アンサンブル部門はないです。遺憾極まりないです。作品の規模が大きければ偉いというわけではないですが、アンサンブルはミュージカルの醍醐味です。アンサンブルのないミュージカルなど役者が突然歌い出すだけのストレートプレーです!
 
 
 
 
 
ごめんなさい、言いすぎました。ですが、騙されたと思って一度見てみてください。Anything Goes -Anything Goesや、 I’ve Got Beginners Luck -An American in Parisなど、アンサンブルが生き生きと歌って踊って全身全霊で世界観を提示している姿を。きっと魅了されて一瞬でその世界に引き込まれるでしょう。

本題に戻ります。

こちらは、稽古の合間を縫ってアンサンブルの役者が芝居を相談しあって詰めている写真です。我々は所謂脇役、或いは群としてKAKKAの壮大な世界観を作り上げます。一方でKAKKAの狂信的な信者、そのまた一方でKAKKAの世界に抗う民。是非ともアンサンブルの動きにも注目してKAKKAを楽しんでください。
では、劇場でお待ちしています。