11/24を持ちまして、2018年度STEPS Musical Company 三田祭公演を終演いたしました。全6ステージ、たくさんのお客様にご来場いただきまして誠にありがとうございます。本年度三田祭公演で舞台監督を務めました高橋薫です。最後までお付き合いください。

 

 

 三田祭という教室で打つ公演は、確かにSTEPSの本公演に比べれば規模も小さく呼べるお客様の人数も少ないです。しかし、私を含む執行部3人はこの三田祭のために約7ヶ月間準備をしてきました。「三田祭が終わるのは半年後かあ〜、想像もつかないなあ〜」なんて3人で笑って話していたのがつい昨日のことのようです。今振り返ってみて、この7ヶ月間のたわいもない会話や何気ない瞬間はどれも全て大切な思い出となり、これからも私を支えてくれる大きな糧になったことは間違いありません。

 

 

 私が三田祭舞台監督に決定する前、STEPSの部室である218という部屋を数人で掃除していた時にこんな資料を見つけました。名前は「三田祭の書」。なんだなんだ、とみんなで内容を見てみるとそれは2005年度STEPS三田祭公演についての資料でした。明らかなことは定かではありませんが、どうやらこの年に初めてSTEPSは三田祭公演をはじめたようで、電力供給についてや細かい三田祭実行委員さんとのやりとりなどをみると今とはかなり状況の異なった中での公演だったことが読み取れました。

 

 その資料を見つけてみんなで読んだときは、今のSTEPSだったらこの電力数じゃ公演打てないよ。と言って笑って終わりましたが今回の三田祭公演に執行部として関わることになり、今の公演の形になるまでに10年以上の時間がかかっていることを実感する場面にたくさん遭遇しました。STEPSという団体の公演をみるために当たり前のようにお客様がきてくれること、各セクションや演出家たちのこうしたいという演出を教室という空間の中で実現できること、私たちがわからないことでも教えてくださる先輩たちがいること。自分たちの力だけではなく、こうした先代からのノウハウの蓄積があってからこそ成り立つこの三田祭公演の魅力に改めて気がつくことができました。自分も後輩たちに今回の経験を引き継いでいきたいです。

 

 

 

 

 

 

 

 毎回緊張しながらオペをしていたオペ陣がいて、仕込みからバラシまで怒涛のスケジュールを駆け抜けた各セクションのチーフをはじめとするスタッフがいて、お客様にお届けするために稽古を重ねてきた役者がいて。月並みな表現ではありますが、みんなで作り上げてきた三田祭公演が無事に終演することができて本当によかったです。

 

 最後になりましたが、御来場いただいたお客様、三田祭実行委員会のみなさま、その他関係者各位に感謝申し上げます。これからもSTEPS Musical Companyは皆さまに最高のエンターテイメントをお届けいたしますので、ぜひまた会場に足をお運びください。

 

 ありがとうございました!