つかれのいろ

お疲れさまです。１年の小池和弘です。窓の外では冷たい雨が降り続いています。
今日の稽古場はこんな感じでした。


カメラを向けると表情を作ってくれる人々

カメラを向けるとゴリラを意識しだす人

身体の柔らかい役付き二人と、その間から顔をだす演助

さて、今日は二回通しを経て、より歌やダンスの完成度を高いものにするためのMコマがほとんどでした。

今までは入っていなかった部分に振りが入ったり、単調だった歌に表現をつけていったりという一日でした。
こう聞くとなんだか地味ですが、小さなことに気を付け続けてはじめてMの雰囲気がより良いものになっていくのです。

僕らが作っているのは、ミュージカルに特化した舞台です。
従ってこのMのブラッシュアップは稽古においては非常に重視されます。

僕は歌があろうとなかろうと、またダンスがあろうとなかろうと芝居が好きなのですが、芝居をつくっているとしばしばお客さんを引き込むのに苦労します。

ところがミュージカルだと絢爛な音楽や華麗な踊り、そして感情を表現しやすい歌の力を借りることでお客さんを圧倒して世界観に引き込み、そして感情を伝えるということがやりやすいのです。

Mという見せ場というものをたくさん用意できるというのは、ストレートプレイに比したときの大きな利点です。
逆に言うと、ミュージカルにおいては一番の盛り上がりがMにくるということです。
したがってMは最も重要なシーンで、ここを外すとお客さんに伝えたいことを伝えられなくなってしまうのです。

そういう意味で今日の稽古はとても迫力のあるシーンばかりを稽古していたということになります。
道理で稽古終盤には皆の顔に疲労の色が濃かったわけです。

体調不良者もぽつぽつぽつと表れています。
寒い日が続き、稽古場の人々は連日の稽古で疲れがたまっていることでしょう。
本番まで残り２週間を切っています。舞台部のたたきもはじまっています。稽古場以外のセクションもフル稼働中です。

ここで体調を崩したら、その分やりたいことができなくなってしまいます。それはとても悔しいことです。
皆それぞれ忙しいですが、ぜひとも体調には十分留意して残り二週間を駆け抜けていけたらいいなあと思います。
これを読んでくださっている皆さんも、どうぞお体にはお気を付けください。