人間の可能性 | のびのび自由~わくわく生きる~

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自分設定の枠組み・・たまには不自由。それを越えて、毎日をわくわく過ごせたらいいね。
それには、現在の自分を知ること。さぁ、今の自分はどんな~?

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上の写真はアメリカの神経科学者ジル・テイラーさんとお母さんです。ジルさんは現在50才です。笑顔が輝いて幸せそうにみえます。

ジルさんは統合失調症を患っている兄がいました。兄は現実なのか幻覚なのか区別がつかいといったような症状でした。そのような兄がいることで、脳の仕組みに興味をもち科学者になった女性です。

その出来事は12年前の12月に起こりました。この日の朝左目の奥にズキズキとする痛みを感じながら眼を覚ましたそうです。その痛みは冷たいアイスクリームを食べた時のような痛みでした。めったにないことなのであまり気にせず、いつものようにエクササイズを始めました。

ところが、ハンドルを握っている自分の手や腕、体がなにか見覚えのない奇妙な物体のようにみえたのです。自分が自分の体でエクササイズをしている感覚がしなかったのです。頭痛はどんどんひどくなりエクササイズをやめシャワーを浴びようと歩き始めると自分の動きがひどくスローになっているのに気づきました。

シャワーを浴びようとバスルームに入ったときには、自分のなかで、「今はこっちの筋肉を使って、あっちの筋肉を緩めて」というような声が聞こえ、バランスを崩しはじめました。

そして、自分の腕を見ると、どこまでが自分の腕で、どこまでが自分の腕以外のものなのか境界線わからなくなっていることに気づきました。私の腕の分子と原子は、壁の分子と原子とすっかりブレンドしていて、どこまでが自分の腕かわからないのです。

ただ感じるのは、自分が感じるエネルギーの感覚、それだけでした。

『私は一体どうしてしまったんだろう…?』
そう思った瞬間、左脳がぱったりと機能しなくなったのです。

【完全な静寂が私の中に訪れました。それはまるでつけていたテレビのミュートボタンを押して突然音を消した時の瞬間のようでした。

私はこんな静寂が存在するなんて・・・・ショックさえ感じました。

そして次の瞬間私は大きなエネルギーにつつまれました。
自分とまわりとの境界線がない状態は全てが私であり、その大きく深いエネルギーは無限のエネルギーでした。
すべてとひとつになり、それは、それは豊かな場所でした。】

ー完全な静寂、日常のすべてのストレスから解放された場所ー

一瞬左脳の働きが戻り、自分の状態の認識がおこり助けを呼ぼうとしますが、名刺にかいてある数字が画素の集まりにしか見えない、その画素が背景の画素とまじりあって数字を見分けることができないのです。

その間にもあの素晴らしい感覚に戻るのです。37年間ため込んだ感情の山から解放される体験。

どうにか、通常の意識が戻る合間に職場に連絡できたのですが、聞こえる相手の言葉も発する自分の言葉もウーウーウーだけなのです。

それでも急を察した同僚はすぐに助けを呼びました。

2週間後にジルは手術を受け、左脳の言語をつかさどる部分を圧迫していた血栓を取り除きました。大きさはゴルフボール大だったそうです。

ジルはその後母親のサポートで8年間を費やし、様々な後遺症を克服しました。

しかしながら、この体験はジルの人生を変えました。

人間の無限の可能性を体験したからです。

ジルは言います。

【私たちのの存在は広く、深くそれはまるで大きな静寂の海で泳ぎ回る喜びに充ち溢れたクジラのようです。
私はニルバナ、悟りの場所をみつけたのです。私たちが、自分のなかで右脳の平和な意識でいることを選べば選ぶほど外部の世界にも平和を作っていくと私は信じます。私たちの惑星は平和な場所になっていくことでしょう。
このことを、皆と分かち合っていくことが、大切だと思っています。】

脳神経学者がまさに脳の病気になる、という体験を通し、ジル・テイラー博士は頭で考え、仮説をたて、実験をし証明する、それ以上のことがわかったのです。一見皮肉的な出来事にも思えますが、この病いが気づきをもたらしたのです。

私たちが病気になってしまっても、いろいろなプロセスを経て、その体験が我々の心境の変化をもたらす、といわれます。
人の気持ちがわかるようになったり、生きていることの奇跡に感謝の念を持つことができます。ちゃんと生きなきゃ・・・・・ネ、という具合に。

ジル・テイラー博士のプレゼンテーションのビデオです。日本語の翻訳があります。
         ↓
    ジル・ボルト・テイラーのパワフルな洞察の発作

科学者らしい明晰さはもちろん、活き活きとしたユーモアに溢れ、ハートフルな講演は素晴らしいです

    書籍・・・・『奇跡の脳

素晴らしい本です。是非ご一読くださいね