イノベーションを生む創造性を養う方法とは? (ジョセフ・ガブリエラ) | Pepmalibuのブログ

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イノベーションに不可欠な創造性を養う素朴な方法


実証実験を行い、科学的に検証しているわけではありませんが、表面的には日本人は、アメリカ人のような西洋人と比べて、創造性に欠けていると思っています。日本で働いている10数年の間に聞いた外国人の経営者、教育者の意見を踏まえても、私だけがこの意見をもっているわけではないようです。でも、それは、創造性を生み出す遺伝子が少ないからだとは思っていません。むしろ、その遺伝子の機能が知らないうちに停止させられているからではないでしょうか。つまり、創造性の発揮という面では、日本人は被害者です。そして、その加害者は、以外にも、教育制度です。


以前、神戸に住んでいたときに、保育園でアルバイトをしました。アメリカの子供と同様、ハサミ、紙、マジックを配ると、日本の子供たちも、自由に絵を描いたり、独創的に紙を折ったりしました。ときには、造ったものを小道具にして、劇もしました。でも、彼ら彼女らが公立学校に入ったころから、「変身」しはじめます。徐々に、創造性が要求される活動ではなく、論理や集中的思考が求められる勉強に取り組むようになります。その結果、創造的思考の仕方を忘れてしまいます。そのうえ最悪なのは、価値観も変わってしまいます。集中的な思考力を測る試験に合格することが一番重要で、あまり必要とは思えない発散的思考や創造性を軽視しはじめます。大学に進学したときには、この誤った、しかも、破壊的な考え方が染み付いています。


卒業後、これらの学生が企業に入社し、将来のリーダーになります。経営論の第一人者ピーター・ドラッカーが15年以上も前に次のことを指摘しました。”Every organization, not just businesses, needs one core competency: innovation” (企業だけでなく、どんな組織にでも一つのコア・コンピテンシー[中核となる能力]が不可欠である。それがイノベーションだ。)。イノベーションは企業が生き残るための不可欠な条件です。それを生み出すためには創造性が必要です。ですから、創造性を欠き、あるいはその能力が衰えてきたリーダーは、イノベーションをすることができないし、組織を刺激することもできません。


これは深刻な問題です。でも、実は、単純な解決策があります。そのひとつが、散歩にでかけることです。ある夜、私がアイスを買いにでかけたときのことです。途中で、普通の道を離れ、歩いたことのない道を歩くことにしました。そうしたら、楽しい発見に出会いました。好きなローソン100がとても近くにあることがわかったのです。その日まで、もっとも近い店は10分離れた場所にあると思っていました。往復で20分程度かかるので、それほど頻繁には行けませんでした。でも、この発見のお陰で、もっと頻繁に行くことができるようになりました。


散歩が生み出す閃きはこれだけではありません。もっといっぱいあります。例えば、ある日は、いつも昼間に行く場所に、夜、行くことになりました。暗闇の中では、普段の目印がはっきり見えないために、もっと慎重に周囲を見る必要がありました。そのときに、それまで全然気づかなかったものに初めて気づきました。同様に、以前自転車に乗って行った大学を徒歩で言ったときにも、閃きがありました。一番面白かったのは、友達に彼の家までの行き方を書いてもらったときのことでした。僕なら、道を書いて、どこで曲がるか目印を示すと思います。でも、彼の場合、細かい地図を描いて途中の目印を数多く並べ絵を描いてくれました。その絵の効果で簡単に道がわかったとともに、他人をある場所まで案内する場合の効果的な説明方法も学びました。そういえば、創造力や思考の柔軟性を養うためには、通勤の道を行きと帰りで変えるのがいいと何かの本に書いてありました。


以来、散歩で学んだこれらの教訓を他の分野で活かして、創造性をさらに強化するように努力しています。例えば、新しい本を購入するときに、1ページ目から読み始め、順に進む代わり、目次を検討してから、一番面白い章から読み始めます。普段、研究室で行っている作業を他の場所で行うようにしています。また、問題を解決した後に、友人に同じ問題を解いてもらい、比較してみます。計画を立てようと思うときには、文章でメモを取る代わりに、ときどき絵を書きバラバラに出る思いつきを結びつけています。こうした方法は、まだ慣れていないので、不快に感じたり、行き止まりにぶつかったりすることもありますが、創造性を刺激する新しい方法を自分なりに工夫し、楽しんでいます。


日本の教育制度にも、創造性を育成する仕組みがどんどん取り入れられればと願っています。

創造性を刺激する手法
トニー・ブザン(Tony Buzan)が世界に紹介したマインド・マップ(mind mapping)は僕が最近始めた絵を描く手法です。話題を呼んだ彼の手法の基本は次の通りです。

ステップ1:まず、セントラルイメージをつくる。
紙のまん中に、テーマの絵を描く。
3色以上を使う。

ステップ2:メイン・ブランチをつくる。
太く、おおきく、目立つように、「主要な枝」を「セントラルイメージ」につなげる。

ステップ3:ブランチをつくる。

なめらかな線で、メイン・ブランチ(主要な枝)とブランチ(小枝)、そのブランチと次のブランチをつなげ、木の枝がだんだん外に伸びていくように、まんべんなく広げる。ブランチが先に行くほど、だんだん細くなる。

ポイント:言葉は、ブランチの上に、ひとつの言葉を記入する。たくさんの色を使いカラフルに描く。ブランチの上に絵もたくさんのせる。




英語塾

リンクされるビデオは、組織内で創造性を刺激する方法を紹介します。ビデオを観賞しながら、次の質問に答えてください。



“MSOP550 Stimulating Creativity In Organizations”


1. What is the difference between creativity and innovation?


2. What technique does the instructor suggest for stimulating thinking likely to lead to innovation?


3. Why does the instructor suggest studying children to learn how to become more innovative?


4. Why does the instructor require class participants to complete both an individual project and a team project?





<推薦図書>
本ブログの著者ジョセフ・ガブリエラと杉本有造は、両者ともにMBAの保有者であり、英語と日本語の両方でエレベーターピッチを実施する豊富な経験を有しています。くわえて、両者の経験を活かして、ビジネスパーソンに対して、仕事の現場で直ちに活用できるエレベーターピッチの技法について指導しています。エレベータースピーチのテクニックを習得したいと思われている方に、二人の共著『エレベーター・スピーチ入門~アメリカビジネスで成功するためのプレゼンテーション&自己イメージ作りの技法』を読まれることを強くお勧めします。

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また、グローバルコミュニケーション能力の養成にご興味のある方は、我々が実施している研修にもご興味をもつと思います。研修の詳細は以下のリンクをご確認ください。

「アメリカ・ビジネスの最前線を切る!!」の目的
皆さんのビジネスリーダーとしての知識欲をさらに刺激するために、毎月、2回の頻度で、「アメリカ・ビジネスの最前線」を主な対象にして、「アメリカ・ビジネスでいま何が起こっているのか」「どのような最新技術に注目が集まっているのか」「日本や日本製品はアメリカでどのように評価されているのか」といった点について、アメリカ人としての見解を掲載します。日本のメディアでは、日本人による単一的(あるいは一方的)な見解が主張される傾向が強いように思えます。このブログ記事では、「世界には多様な考えがある」ということを日本の読者に具体的なテーマで知ってもらうことを意識しています。日本や日本人に対する外国人の見解、考え方を知ることで、読者自身の世界観を広げ、最終的にはビジネスチャンスにつなげてもらえればと願っています。とりあげてもらいたい「旬の話題」や建設的なご提案など、お気軽に著者までご連絡いただければ幸いです。

ジョセフ・ガブリエラ  博士/MBA
東洋大学
gabriella@toyo.jp
jjapan1802@yahoo.co.jp

「世界のどこでも働ける日本人になろう」

「アメリカ・ビジネスの最前線を切る!」

「Venture Into Japan」

杉本 有造  博士/MBA
IES全米大学連盟・東京センター
(The Institute for the International Education of Students, Tokyo)講師
gpmalibu@yahoo.co.jp

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