1. アメリカでは、人種差別が繰り返される?
http://en.wikipedia.org/wiki/Shooting_of_Trayvon_Martin
先日、イギリスにもアメリカにも留学したことのある日本の友達と食事をしていたときに、留学中のいろいろな経験について聞きました。いろいろな話しをしてくれた中で、一番印象的だったのは、イギリスとアメリカとの違いでした。その友人は、アメリカでは、白人による人種差別の存在を感じましたが、イギリスでは、この感覚は一切もたなかったそうです。
僕は、アメリカでは差別されないはずの白人のアメリカ人ですが、彼女の気持ちを理解できます。僕は、イタリア系アメリカ人なので、外見が典型的なWASP (White, Anglo Saxon, Protestant = アングロサクソン系白人新教徒)とは少し違います。イタリア人好きな日本人ならよく理解できると思います(笑)。過去に、ユダヤ人に間違われ、差別を受けたことがあります。現在、両親が住んでいるフロリダ州には農家で働くキューバ人が多くいて、そのキューバ人と誤解されて、差別されたこともあります。
さらに、白人ゆえの差別を目撃したこともあります。大学院2年の時、学業成績が優秀だったため奨学金を獲得できました。その翌年、僕の同僚が同じ奨学金を獲得しました。しかし、それ以降、応募資格が突然変わり、黒人やネイティブ・アメリカン、女性のようなマイノリティーと呼ばれる「少数派」でなければ、その奨学金に応募できなくなりました。
先日、日本でも話題になった殺人事件の裁判の報告をニュースで観たとき、アメリカの複雑な人種差別の問題を思い出しました。今回は、被告人が白人ではなく、ヒスパニック系であり、黒人を銃で射殺した事件でした。
2. Caroline Kennedy (キャロライン・ケネディ)には、米国駐日大使に必要な政治経験がありますか?
“Caroline Kennedy to become U.S. ambassador to Japan: sources” The Mainichi. July 13, 2013.

僕の父は肉屋でした。私の母方の祖母も叔母さんも肉屋だったので、肉のことや切り方に非常に詳しいです。しかし、僕はその道とは別に、大学進学の道を選んだので、肉についてそんなに詳しくありません。実は、この9月に帰国したら、父に肉にことやナイフの正しい使い方について教えてもらう予定です。
上記のキャロライン・ケネディの記事を見たときに、僕と共通点があることに気づきました。暗殺された元大統領の娘さんで、伯父さんも上院議員だったので、彼女は政治の世界で育ったといえます。しかし、キャロライン自身は政治家の経験はありません。名門のハーバード大学を卒業して、コロンビア大学のロー・スクールに進学し、米国の弁護士 (lawyer)資格を取得しました。
記事が述べるように、オバマ大統領により、米国駐日大使に任命されるようです。上院の承認を得れば、最初の女性駐日大使になります。TPPや米国の基地の移転が課題になっている今は、政治的な経験がほとんどないキャロラインは駐日大使として適材なのかなと不安に思っています。似たように、政治家としての経験が不十分だったにもかかわらず、米国大統領になったオバマ氏が任命した点には驚きはないですが、彼の大統領としての実績をみると、どれほどキャロラインに期待したらよいか、よくわからないというのが正直な気持ちです。
3. 中国は近い将来、世界金融市場の頂点に立つかもしれません!
Richard Dobbs, Nick Leung, and Susan Lund “China’s rising stature in global finance.” McKinsey Quarterly. July 2013.
中国と言えば、「世界の工場」と思う人が多いです。僕が中国語の勉強に使っている教科書もこの表現を採用しているので、もしかして中国人自身が自分の国のことをそう思っているかましれません。そのため、人件費が上がり続けるなか、そこに直接投資した外資系企業や中国人の不安が高まりました。でも、もっと不安なのは、中国の金融の力です。リンクしている最新のマッキンゼーの記事はその詳細を解説します。こちらで、いくつか驚かせた事実をまとめます。これらの傾向が続くと、中国人民元(レンミンビ)がドルとユーロと同じように、世界通貨になる可能が高まるようです。
中国の金融資産(株、債権、やローンも含めて)の評価額は、17,400兆円に達成し、その規模は、アメリカ、日本に次いで第3位になっています。
2007年以来、中国における銀行のローンは580兆円膨らみ、GDPの132%を占めています。先進国の平均である123%を上回っています。
非金融企業の既発債が過去5年間年々に、45%で増え、金融企業の既発債は23%で増加しています。
2007年と比べて、中国の外国直接投資、国境を超えるローンや預金、株や債券の国際資産運用投資(株、債券)が44%で増加しています。
中国当局が認定した「外国の機関投資家」の数が2005年~2012年に、33件から207件まで、増えてきて、間違いなく、増加し続けていきます。
2012年末までに、中国の中央銀行である中国人民銀行が330兆円の外貨準備高を累積してきて、世界一の規模になりました。
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本ブログの著者ジョセフ・ガブリエラと杉本有造は、両者ともにMBAの保有者であり、英語と日本語の両方でエレベーターピッチを実施する豊富な経験を有しています。くわえて、両者の経験を活かして、ビジネスパーソンに対して、仕事の現場で直ちに活用できるエレベーターピッチの技法について指導しています。エレベータースピーチのテクニックを習得したいと思われている方に、二人の共著『エレベーター・スピーチ入門~アメリカビジネスで成功するためのプレゼンテーション&自己イメージ作りの技法』を読まれることを強くお勧めします。
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「アメリカ・ビジネスの最前線を切る!!」の目的
皆さんのビジネスリーダーとしての知識欲をさらに刺激するために、毎月、2回の頻度で、「アメリカ・ビジネスの最前線」を主な対象にして、「アメリカ・ビジネスでいま何が起こっているのか」「どのような最新技術に注目が集まっているのか」「日本や日本製品はアメリカでどのように評価されているのか」といった点について、アメリカ人としての見解を掲載します。日本のメディアでは、日本人による単一的(あるいは一方的)な見解が主張される傾向が強いように思えます。このブログ記事では、「世界には多様な考えがある」ということを日本の読者に具体的なテーマで知ってもらうことを意識しています。日本や日本人に対する外国人の見解、考え方を知ることで、読者自身の世界観を広げ、最終的にはビジネスチャンスにつなげてもらえればと願っています。とりあげてもらいたい「旬の話題」や建設的なご提案など、お気軽に著者までご連絡いただければ幸いです。
ジョセフ・ガブリエラ 博士/MBA
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