
人生を勝ち抜くための走り方
4年ほど前に、リンクトインのSNSを通して、ウェン先生とつながりました。ウェン先生は、カリフォルニア州でのMBAプログラム時代からの恩師です。実は、MBAプログラムのもうひとりの恩師ジェームズ先生と連絡を取ろうとしましたが、リンクトインの検索で見つかりませんでした。そこで、ウェン先生に連絡をとって、彼を通して、ジェームズ先生に連絡しようと思ったわけなのです。
私の恩師であるジェームズ先生はとても優秀な方です。医師の資格を取ってから、教授に転身するために、社会学の博士号を取得しました。その後、私に教えてくださった企業金融の分野で、もう一つの博士号を取りました。
MBAプログラムで私が知り合ったとき、彼は、既に45歳くらいでしたが、まだ向学心に燃えていて、CFA (Certified Financial Analyst = 公認財務アナリスト) の資格を目指していました。
私もジェームズ先生と同様、向学心が強い「働き蜂」タイプなので、彼は大学院の時代から、私の模範の一人となっていました。私がMBAを取得した1989年以来、あまり連絡を取っていないので、この恩師と是非話がしたいと思っていたのです。
一方、ウェン先生は、私が会ったとき、ジェームズ先生のように、一生懸命に人生を送っていたようには見えませんでしたが、彼も人生を頑張っていました。しかし、ウェン先生は少しばかり「変わった人間」なので、彼の授業をあまり真剣に受け止めませんでした。その当時の私がまだ未熟で経験不足でもあったことが影響し、彼が教えてくださろうとした教訓の意義も把握できませんでした。
ペンシルベニア大学ウォートン・スクールの学生だったときに、有名な教授に、カリフォリニア州の住民について、こう言われました。「神様がアメリカを造ったときに、前の方に傾けたので、ちょっと『変わった人たち』が皆、カリフォリニア州に転がってしまいました」。
カリフォルニア州の住民であるウェン先生は、厳格なベジタリアン(菜食主義者)で、毎日、冥想していたので、彼がその一人だと思い込みました。授業で、我々生徒の行動を慎重に観察したうえで、分析し、毎日、運動したり、十分な睡眠を取ったりする重要性を訴え、我々の人生を振り返らせたウェン先生。正直に言えば、彼の授業はそれまで受けてきたどんな授業と比べても大分変った感じでした。ですから、私は、その意義が把握できず、時間の無駄遣いだと思い込んでしまいました。
その後、時間が経過し私自身が経験も積んだこともあって、つい最近、その当時のウェン先生の授業の意義が把握できるようになりました。偶然にも。ウェン先生にジェームズ先生の近況を聞きました。残念なことですが、ジェームズ先生は深刻な脳卒中を患った結果、もう話せなくなってしまったようです。もう仕事をしていません。実際には、仕事ができないようです。
一方、ジェームズ先生の先輩であるウェン先生は現在76歳くらいですが、まだ授業を教えているそうです。また、来年の夏は、日本に来て、二回目の富士登山にチャレンジするとのことです。
ウェン先生は、私に教えた時代と同じ調子で仕事をしていないかもしれませんが、元気にしているようです。
ジェームズ先生についての悲報を受けた後に、ウェン先生の生き方を新たな目で見直し、そこから何が学べるか振り返りました。そして、今になって、20年以上の人生経験の恩恵を受けた結果、やっと、ウェン先生が教えてくださった重要な教訓が分かるようになりました。
そのとき、友達の久子の話を思い出しました。久子は、専業主婦で、3人の子供を含む5人の家庭を切り盛りしています。健康を保つために、定期的に走っています。
久子と話していたある日、「ジョーも走るんでしょう?」と訊かれました。「いや、実は、最近、ほとんど歩くだけです。駅から駅へ。たまには、ときどき運動として走ってみていますが、そうしたら、スピードが速すぎ、維持できなくなり、途中で歩き始めてしまいます」と。
続いて、こんなことを私は付け加えました。「それは私の性格のせいだと思います。人生の何もかもに対して、同じようなせっかちなやり方を採用してしまいがちです(笑)」。
「そうだね。ジョーの走り方からジョーの性格がわかりますね。」と久子が言いました。「でも、ジョーが最初から長い時間を維持できる速さで、走ると、長い距離を走ることができるようになるよ。私はそうしています。だから、長い時間走ってもあまり無理を感じません」と彼女は締めくくりました。
久子がいう通りかもしれない、と考えるようになりました。人生は、運動に比べれば複雑ですが、ウェン先生の生き方を振り返ると、人生の計画を立てるための秘訣がそこにあるような気がします。
それ以降、自分の人生の目標を実現するために、短期、そして中期的な目標を設定しています。
人生のマラソンを勝ち抜くために、維持できそうな速さで走っていますが、必要に応じて、短期的に、調整しています。何か大きなプロジェクトや滅多にない機会があるときに、自分をもう少し厳しく駆り立てますが、それが終わったら、充電するために、ひと休みします。
また、思いがけない障害に襲われるときは、針路を保つために、回り道を探し出します
最近、ウェン先生のマラソン選手の走り方からたくさんのことを学んでいます。
過労死で悪評を受けている日本人には、ウェン先生の生き方は大いに参考になると思っています。
英語塾: グローバル・リスニングの練習
マラソン選手の走り方が好きな日本人は、work smarter, not harderを学んでいきましょう。一生懸命ではなく、もっと賢いやり方で働こうという意味の決まり文句は、人生のあらゆる場面に適応できるため、よくビジネスの場面で用いられます。以下にリンクされるビデオはwork smarter の手法の一つであるTo Do Listの書き方を紹介します。
それを見た上で、次の質問に答えてください。
1. What is the difference between tasks, projects, and goals.
2. List three suggestions for writing a To Do List presented in the video.
<推薦図書>
本ブログの著者ジョセフ・ガブリエラと杉本有造は、両者ともにMBAの保有者であり、英語と日本語の両方でエレベーターピッチを実施する豊富な経験を有しています。くわえて、両者の経験を活かして、ビジネスパーソンに対して、仕事の現場で直ちに活用できるエレベーターピッチの技法について指導しています。エレベータースピーチのテクニックを習得したいと思われている方に、二人の共著『エレベーター・スピーチ入門~アメリカビジネスで成功するためのプレゼンテーション&自己イメージ作りの技法』を読まれることを強くお勧めします。
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このブログは、ジョーが執筆し、皆様にお届け致します。ジョーことジョセフ・ガブリエラは、2000年に来日したアメリカ人。格闘技ファンなら誰でも知てる、K-1ファイターのアンディー・フグ氏にそっくり!
1989年米国ペンシルベニア大学ウォートン・スクールを卒業。その後ペパーダイン大学を皮切りに、イリノイ大学、南フリダ大学を卒業。MBAを含め2つの修士号と博士号を取得しました。日米合弁IT関連企業、スイス系証券会社、米系銀行、そして日系外食企業など幅広い業界の勤務を通して様々なビジネス経験を積みました。趣味は、水泳、読書(村上春樹氏の大ファン!)、ピアノ、そして様々な国の言葉を勉強する事です。ちなみに、2年前から新たに中国語勉強に励んでいます!この記事についてのご質問、感想、また意見を歓迎します。また、共同研究者である杉本有造氏とともにコンサルティング業務も行っていますので、お気軽にご相談ください。
ジョセフ・ガブリエラ 博士/MBA
東洋大学
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「世界のどこでも働ける日本人になろう」
「アメリカ・ビジネスの最前線を切る!」
「Venture Into Japan」
杉本 有造 博士/MBA
IES全米大学連盟・東京センター
(The Institute for the International Education of Students, Tokyo)講師
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