・・・前回の続きの話・・・
仕送りを1万7千円しか振り込まれなった長男。
ゴールデンウィークに祖父母(夫の両親)の家に遊びに行ってお小遣いをもらって来ようと思っていたらしい。
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自分の実家には良い顔をしたい異界の住人は、子供を実家へ行かせるのが親孝行だと思っているので、このゴールデンウィークにも自分の実家に行かせようと
「実家へ行くなら交通費くらいは出してやるよ。」
と、上から目線で長男に言っていた。
普段、長男が友達と遊びにい出かける時は小遣いなどやりもしないのに、自分の実家に行かせる時だけいつも特別に交通費を出してやるのだ。
ところが・・・。
「交通費QUOカードで良い?」
そんな事を言い出した。
QUOカードだと使える所が限られてしまうため、ビックリした長男が
「!QUOカードで交通費になんかなる訳ないでしょ。」
「一部QUOカードで払って、残りは現金で払うよ。」
あくまでQUOカード払いにこだわる異界の住人。
前回祖父母の家に行った時、くれた交通費が足りなかったと長男が言うと言うと、
「いくらかかるんだ。そんな訳ない。
お前、まさか高速道路を使ったんじゃないだろうな?」
「使うに決まってるでしょ。下道だって混んでるんだからどれくらい時間かかると思ってんの?」
「ふっ。渋滞を避ける良い方法を教えてやろうか?
それは・・・深夜に走る事だよ!」
「??深夜に行ってお爺ちゃんとお婆ちゃん起こせって言うの?」
「・・・まあ、QUOカード3千円分と現金3千円で良いだろう?」
QUOカードは、異界の住人が出張で泊まるビジネスホテルでくれる物らしい。
異界の住人はそれを自分で使うのが面倒なんだろう。(普通にコンビニとかで使えばいいと思うのだがよくわからない不思議)
それと、自分のお金(生活費であっても)は人の為にはなるべく使いたくないと言う考えもあると思う。
なので、なるべく現金は使わずに「ただ」でもらったQUOカードで何とかしたい。
けれど、自分の実家にも子供を送りたい。そう言う事なんだと思う。
「QUOカードで買い物すればいいだろう。」
しつこくQUOカードを長男に押し付けようとする異界の住人。
「ウチの大学、田舎だから近くにQUOカード使える所ないんだよね。
コンビニも近くに無いし。QUOカード貰っても使い物にならないんだよ。」
どちらも引かない。
そう言う不毛なやり取りをそばで見ていた次男。苦笑いしながら
「じゃあ、そのQUOカード自分が貰うよ。それで、その分現金渡せばいいんでしょ?自分の大学の周りはコンビニだらけで使えるから。」
次男は都会の大学へ通学しているので、使えるコンビニはいっぱいある。
長男がお金に困っているのを見て、さすがに助け舟を出してくれたのだろう。
今までは自分に関係ないから我関せずを貫いていたが、ここの所、人として成長したのかな。
この交通費の話しに決着がついて異界の住人が自室へ籠ってから、私は「えらい!」と言う思いで次男の肩を無言で頷きながら叩いた。
「長男、お金がないなら1万円貸そうか?お金を返せる時に返してくれればいいから。」
そうも言ってくれた次男。
長男はちょっと困ったような顔をしていたが、心配してくれてちょっとは嬉しかったと思う。
後で次男に聞いたが、QUOカードは次男もほとんど使う事がないらしい。
いつも昼食は大学内の生協か学食で、QUOカードは使えないから。
「でも、まぁいいでしょ。いつか使う事もあるでしょ。」
という返事だった。
使う予定もないのに、3千円も交換してあげるなんて・・・。
異界の住人!あなたのおかし言動でみんなが迷惑しているのに!!
『自分の考えを無理にでも人に押し付けておけば、後は知らんぷりでも何とかなるはず。』
そう思っているのだろうか?
でも違うよ!!
「何とかなる」
のではなく、周囲の人間が
「何とかするしかなくて」
必死に何とかしているだけ。
どれだけ周囲の人の善意に責任を擦り付けるのか。
口では偉そうな常識的な事を言っているけれど、自分のやっている事は人としてどうなんですか?
妄想の中に住んでいる異界の住人。
あなたの世界は現実ではない。
あなたの世界に他の人は住んでいない。
あなたの世界の基準をこちらの世界に持ち込まないで。
あなたの住む世界では1万7千円で生活でき、QUOカードがあればどのお店でも物が買えるみたいだけど・・・。
こちらの世界では「無理」というもの。
私達はあなたの世界の住人ではなく、こちらの世界に住んでいる。
だからあなたの世界の常識やルールには従えない。
あなたが
「オレの方が上だ。優位な立場にいる。」
と思っていても、実はあなたがそう思わせてもらっているだけかも知れないと思わない?
現に、何もできないとあなたが思ってる次男は、こんなにも人として成長している。
あなたなんかよりも、ずっと人として「上」の人間かも知れないのに、あなたがバカにして良いはずがない。