長男の生活費・引っ越し費用について私が異界の住人に話せば、必ず否定・反発をしてきて面倒なのが目に見えているので、自分で話す様に言ってあった。
引っ越しに必要な物をピックアップし、中古も検討しつつどう揃えるか考えて、異界の住人に引っ越し費用について聞いたらしい。
異界の住人は、1ヶ月の生活費込みで5万円しか出さないと言った様だ。
引っ越し業者を使わないで自分で搬送できるが、新しく生活用品を揃えなくてはいけないのに生活費込みで5万円?
洗濯機・冷蔵庫を合わせても、安くて4万円前後する。
中古も見たが、そう変わらない値段だった。
残り1万円で何が揃えられるのか?
いくらで1ヶ月生活しろと?
「オレの時は家賃は1万8千円だった。」
30年くらい前の、田舎の話だよね。
「オレの時は仕送り5万円だった。」
30年前でそれなら、今はどれ位の相場だろうね。
それに、仕送り5万って新生活一式の費用は含まれてないじゃない。
「先輩に電気製品とかもらえないの?フッ。オマエ知り合いの先輩いないの?」
今どき大学卒業して実家に戻る人、そう多くないんじゃないの?
それにどれだけ人の物をアテにしてるの?
お金が無くてあげられないとしても・・・。
結果、「あげない」事に変わりなくても。
「ゴメン。もっとあげたいんだけど、お金ないからこれで何とかして。」
と言うのと
「オレの時は〜だった。いいだろそれで。自分で何とかしろ。」
と言うのは持つ意味が全く違う。
どう考えても足りないであろう状況で、一緒にどうしたらいいか考える訳でもなく、安い物を探して来たり、その情報を集める訳でもなく、
「いいだろそれで。」
と、一方的な価値観で長男に責任を押し付けて、
「後はオレは知らない。」
とばかりに逃げに入る異界の住人。
「何とかなるだろ。」
「これで何とかしろ。」
と言うのは、つまり<オレ>以外の誰かが何とかすればいいだろうと言う意味か。
親として無責任にも程がある。
なぜ、それならもっとずっと前から長男に宣言しておかないのか。
長い期間があれば、少しは長男もそのつもりで準備できただろうに。
私は長男に
「あまり期待しない方が良いよ。」
とずっと言ってきたのだが、
「まさか出さないって事ないでしょ。きっと出してくれるよ。」
と言っていた長男。
けれど、私の予想を裏切らない言動で長男の信頼を踏みにじった。
彼の頭の中は30年前の時のまま。
環境も物価も、必要な物も昭和の時代で止まっている。
それをおかしいとは感じない。
自分が置かれていた当時の状況が、ずっと続いていると思い込んでいる。
周囲の状況は流れて、刻々と移り変わっているのに・・・。
彼だけが時間の流れに取り残されている。
長男の新生活費用、どうするべきか・・・。
私がまた、異界の住人のやらかした尻拭いをしなくてはいけないのだろうか?
知らんぷりをして、長男がアルバイトをして稼いだお金を出させるか?
まだ、引っ越しまで少しの時間がある。
私が手を差し伸べれば長男は喜ぶだろうが、異界の住人は
「ほら、何とかなっただろう。」
と、またとんでもない学習をするに違いない。
普通の人なら
「お金がなくて長男がかわいそうで心配だった。代わりに出してくれて助かったよ。」
くらいは言ってくれるだろうけれど・・・。
長男に対しては出してあげたい。
けれど、それが異界の住人にいい思いをさせる事につながるのなら癪にさわるから出したくない。
どうしよう・・・どうしよう・・・
まだ考え中。