子供の事で何かをやる前には、それをやる段取りを考え、気持ち的にも<やるぞ>モードに入る。
ところがいつも、異界の住人はそれをすっ飛ばし、肝心の部分だけいいとこ取りをして行く。
たとえば、仕事が休みだから寝坊できる所を、子供を送らなければいけないから早起きする。子供を起こして準備させたりとバタバタし、そろそろ出発するかなと言う頃にモサモサと起きて来て、ゴソゴソ着替え始め
「送ってくぞ」
と子供を連れ出そうとする。
『はっ?私が送ろうとしてたのに!』
私には何のアプローチもなく、平気でそう言う事をする。
子供は連れて行ってもらえればどちらでも構わないので何も言わない。
自分が行こうと思ってたなら、なぜ前もって私に言っておかないの?
どうせなら、子供を起こす所からやって連れて行ってくれれば、私は早起きしなくて済んだのに。
早く起きれたから、連れて行こうと思ったのなら、なぜ先にそれを私に言わないの?
目の前でかっさらわれた側の気持ちを考えたことある?
「どっちが連れて行こうと同じだろ。」
と、うそぶくけれど、そういう意味で言っているんじゃない。
やろうとしていた事を、何の前触れもなく横から奪い取られる。
この<やろうとしていた気持ち>を目の前でぶった切られるという行為・・・。
傍から見れば大した事ない話しだけれど、こういう事をしょっちゅうやられては、我慢の限界も来る。
私が異界の住人から距離を取り出してからも同じ様な事をして来たので、
「人への礼儀をわきまえたらどうですか?」
と言ってやった。
返ってきた答えは・・・。
「君だっていただきますを言わないじゃないか!」
「???言ってるでしょ?」
「聞こえないね!相手に聞こえなければ意味ないんだ!」
はぁ?どの口が言っているんだか!!
そもそも、自閉して人の話を聞いていないのは誰ですか?
話しかけても話しかけられた事すら気づかない人は誰ですか?
そんな人に「聞こえない」って言われてもねぇ・・・。
「聞こえない」じゃなくて、「聞いていない」の間違いじゃないですか?
閉じた自分の世界にいる人が、一体いつ聞こえる状態の時なのかなんて、外の世界の人にはわかりません。
あなたの言う「いただきます」を言う時に、いちいちそばに行って体をゆすったり、正面からガン見したりして、外の世界に引き戻してから言うなんて面倒で出来ません!!
それに礼儀の挨拶だって、「行ってきます」と「ただいま」と「いただきます」しか言わないでしょう?
しかも抑揚の無い、みんな同様のモゴモゴした低いトーンで。
どの挨拶も判を押したように、毎回同じセリフをただくり返しているだけ。
挨拶と言うのは、心のやり取りでしょう?
気持ちがこもらないセリフは、聞いている方からすると言っていないのと同じなんですけど!
そう言ってやりたかった!!
それにしても、異界の住人の言う礼儀って、「いただきます」の事なんだ・・・。
でも!!私が言いたいのはそんな事ではない!
礼儀とは、人に対して失礼のない様にするという事を言っているの!
挨拶も礼儀のうちだけど、そんな狭義の話をしているのではない。
相手に対する<気配り><心づかい>の気持ちを表す言動の事を言っているのに。
相手の状況を考えれば、自分の行動で相手がどう感じるかを想像し、その相手の気持ちを台無しにしない様に行動や言葉を考える事。
・・・はぁ・・・。でも、そんな高度な機能は持ち合わせていないか・・・。
他人とスムーズに連携して物事を上手く行おうと言う考えも無く、自分が「やりたい」と思ったら、人の気持ち無視で突き進もうとする。
それを失礼だと指摘すれば、逆に論点をずらして「失礼だ」と感じる方が悪いと責めて来る。
あぁ・・・。
なんで大多数の人はちょっと言えばピンとわかってくれる言葉なのに、異界の住人はこうもいちいち解説しないといけないのかな・・・。
それで理解しようと努力してくれるなら、こっちも一生懸命言葉や状況解説もするけれど、はなっから「理解する気なんてありません!!」って言う態度の人にどうすればいいの?
(もう今じゃ解説する気にもならず、放置しているけれど。誰かに失礼を働いてトラブルになっても、彼の責任なんだから私は知らない。)
彼から距離をとってカサンドラ抜けをしようとしても、こうやって度々カサンドラへと引き戻されていく・・・。