生活費の通帳を異界の住人に奪われ、管理は彼が行う事になって・・・。
毎日の買い物レシートを貯めて請求し、チェックを受ける。そのたびに「は~」とかため息をつかれ、やれやれと言う様に首を振られ・・・。
そんな生活を強いられていた。
なるべく異界の住人のたわ言はスルーしていたが、
昨日、レシートチェックしながらおもむろに
「受験の費用はあんの?」
「??生活費はそっちが管理しているんでしょう?」
「受験費用はどうすんの!」
「入学金用はあるけど。受験費用はそっちで考えてるんじゃないの?そっちが生活費持ってるのに、なんでこっちに振るの?」
「入学金用のお金で受験できんの?こっちはお金ないんだ。給料ほとんどないんだよ!君!いくら持ってんの!」
「私の給料からも生活費で出してるじゃない。ほとんど残ってないでしょ。」
「君がいくらもらってるか知らないから。いくらあんの!?」
執拗に私お金を探ろうとする。
ここで、私が「他に○○円ならある」とか言ったら、異界の住人はそのお金を当てにするに決まってる。
「前にも何回も言ったでしょ?上の子の時にたくさん受験させるとお金なくなるって。人の話全く聞かなかったじゃない。」
「受けさせなくてどうすんだ。」
「どういう計画を持って、大学受験をさせようと考えてたの?
自分の給料から逆算すれば、どれ位のお金がかかるのかわかっているでしょう?」
「オレだってお金ないんだ!どうすんだ!」
「私にせいなの?」
「オレのせいなのか!!!」
↑
『そうだよ。アンタのせいでしょ。給料少ないんだから。
一人暮らし出来るくらいは稼いでいるつもりなのに、生活費にほとんど出さなくてはいけなくて、残らないんだよ。』
理想と現実がわからない。
現実を見ず、未来の事も考えられない。
いくら子供達が望んでも、いくら親としてそれを叶えてやりたいと思っても・・・。
先立つ物がなければ。
それを叶えてあげられる程の力量が無ければ・・・。
お金の算段も無いのに、子供達には大学大学と調子に乗って勧め、良い顔をして。
決して「お金が無いから大変だ」と言う様な自分のイメージが悪くなる事は言わない。
そういう嫌な役回りは私ばかり。
能面の様な顔に青筋を立てて、「お金お金」と迫って来る。
子供の事を全面に出して脅迫めいた発言をして来る。
これはお金についての話し合いではない。
自分のお金が少なくなっている事にパニックを起こし、私に八つ当たりをして来ている。
子供を盾にとって脅迫すれば、私がどこかからお金を出して来ると思ってるのだろう。
今まで、満期の保険を提供して来てしまってたから。
でも、いつまでもそんな物があるわけ無い。
私は<打出の小槌>ではない。
話しにならず、言葉は平行線で噛み合わない。
エネルギーの無駄なので、私はそのままその場から立ち去った。
久しぶりに長い会話をしなくてはならず、気分が悪くなった。