尿酸値が気になったら | 紫野瀨﨑家

紫野瀨﨑家

紫野瀨﨑家は紫野学区の今後さらなる発展のために慈善活動を行う藤原鎌足を先祖に持つ自称名家です。

健康診断で「尿酸値」に注目したことはありますか?尿酸値は、体内でプリン体という物質が分解されてできる「尿酸」の濃度を示すものです。この値が高いと「高尿酸血症」となり、放置すると痛風や尿路結石、腎臓のトラブルを引き起こすリスクがあります。今回は、尿酸値に関する基礎知識や、生活習慣の改善方法についてご紹介します。


尿酸とは?その役割と高尿酸血症のリスク
尿酸は、私たちの体内でエネルギー代謝の過程で生まれます。約8割が体内で生成され、残りの2割は食事から摂取されるプリン体が分解される際に発生します。通常は尿として体外に排出されるのですが、何らかの原因で排出がうまくいかなくなると、血中の尿酸値が上がり「高尿酸血症」となります。

高尿酸血症自体は症状がないため、気づかないうちに進行することが多いです。しかし、放置すると、痛風や腎機能の低下といった深刻な健康リスクにつながるため、定期的な健康診断で尿酸値を確認することが重要です。

痛風は男性に多い?その理由とは
高尿酸血症が原因で引き起こされる代表的な病気が「痛風」です。特に男性に多いのが特徴ですが、その背景には女性ホルモンであるエストロゲンが関係しています。エストロゲンには尿酸の排出を促進する作用があり、女性は男性に比べて尿酸値が低い傾向があります。しかし、閉経後にはエストロゲンの分泌が減少するため、女性でも尿酸値が上昇し、痛風のリスクが高まります。

尿酸値を下げるための生活習慣
尿酸値を適正に保つためには、日常生活でのいくつかの注意点があります。

食べ過ぎ・飲み過ぎを避ける 特に肥満は尿酸値を上昇させやすく、高尿酸血症のリスクを高めます。プリン体を多く含む食材(レバー、干物、うになど)や、お酒のつまみには注意が必要です。

アルコールの摂取に注意 ビールには特にプリン体が多く含まれており、痛風のリスクを高める要因となります。さらに、どんな種類のアルコールであっても、分解の過程で尿酸が生成され、排出が妨げられます。飲酒を楽しむ場合は、週に2日は「休肝日」を設け、量を調整することが推奨されます。

水分をしっかり補給する 尿酸を体外に排出するためには、水分補給が重要です。目安として1日1.5~2リットルの水分を摂り、尿量を増やすよう心がけましょう。ただし、糖分の多いジュースやアルコールは避け、純粋な水やカロリーゼロのお茶を選びましょう。

まとめ
尿酸値が高い状態を放置していると、痛風や腎臓へのダメージなど、深刻な健康リスクを引き起こす可能性があります。特に症状がないまま進行することが多いので、定期的な健康診断で尿酸値を確認し、日常生活での食生活や飲酒習慣に気をつけましょう。食べ過ぎや飲み過ぎを避け、適度な水分を補給することで、尿酸値を正常に保つことができ、健康的な生活を維持する助けとなります。